新型コロナウイルス感染症クラスター発生の防止に向けて

令和2年7月28日

学生の皆さんへ

九州産業大学
学長 榊󠄀 泰輔

 

新型コロナウイルス感染症クラスター発生の防止に向けて

 

 新型コロナウイルスの市中感染が拡大しているようです。東京だけでなく、福岡でも7月26日(日)には90人の陽性者が出ており、県や市は危機感を強めています。
 かなりの感染拡大が推測される一方で、PCR検査数がまだ十分ではなく、実際の感染者数はよく分かっていません。
 このような中、本学学生2名の陽性が判明しました。保健所の調査結果によると、これらは別々の件で、いわゆるクラスターには当たらない模様です。(7月28日公開:「本学における新型コロナウイルス感染者発生状況について」参照)
 学生、保護者、地域住民の皆様には、多大なるご心配をおかけいたしますが、本学は、安全・安心なキャンパスを目指し、これまで積み上げてきた感染防止策に加え、以下のように対応を強化しています。皆様のご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

≪当面の対応≫
 今回の状況は「九州産業大学・九州産業大学造形短期大学部コロナウイルス感染拡大防止のための活動指針」のレベル3に準ずる状況と認識し、学生・学外者の入構制限、授業はオンライン授業のみ実施、課外活動は全面禁止とするほか、以下の対応に努めています。
 ①感染者の行動把握
 ②濃厚接触者の行動把握
 ③建物等内外の消毒
 ④保健所等への対策の確認・相談
 ⑤学生・教職員への注意喚起

 詳細はK’s Lifeで配信するメールまたはHPをご覧ください。

 今後の推移は予測が難しいですが、学内クラスターの発生防止を最優先の重点課題とします。
 若年者がほぼ無症状・軽症で済むのに対し、高齢者では重症化の危険性が高く、専用治療ベッド数も逼迫する可能性があります。厄介なのは、無症状のため、知らずに感染する・させる可能性が少なくないことです。特に周りの高齢者のリスク低減が肝要です。

 この現状を踏まえて、まずは基本に立ち返り、
 ①大声で飛沫を出しやすい会食・カラオケなどは自粛すること
 ②手洗い・うがい・マスクの着用・ソーシャルディスタンスをいつも心がけること
 ③毎日検温や体調管理をすること
 などを徹底してください。

 これらを私たち教職員と学生諸君が丁寧に行えば、たとえ無症状のうちに感染していたとしても、他の人との濃厚接触の可能性を避けることができます。

 自分が元気だから良いだろう、というのではなく周りへの配慮、思いやりの心を持ち、常に気をつけて大学生活を送るようきめ細やかに指導してまいります。行動が制約されることから、一部に不安や心理的ストレスを抱える例もあります。
 学生の皆さんには、担任を通じてこれまで以上の声かけ、見守りを行っていきます。
 もし学生諸君が相談したいことがあれば、担任、教務部、学生部などにいつでも相談をしてください。

 今後のお知らせについて。

 本学の使命は、感染リスクを回避しつつ適切な学園生活と社会的信用を保つことです。新型コロナウイルスが引き起こす様々な事案を、データを基にリスクを評価し、行動制限をはじめとする適切な対応ルールを定めて、感染拡大防止への行動をしていきます。
 こうした経緯は、透明性をもって都度丁寧にわかりやすく公表していきます。

 学生の皆さんと教職員、地域の安心・安全を維持するよう全力で努めてまいります。

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