【実践クロス演習】学生制作「塩結守」が志賀島の歴史と縁を結ぶ

 11月15日(土)・16日(日)、志賀海神社(福岡市東区)にて学生が企画・制作したオリジナルお守り「塩結守(えんむすびまもり)」を参拝者へ授与しました。

 この「塩結守」は、「実践クロス演習(短大:学外アートプロジェクト)」を履修する学部生と造形短期大学部生が、万葉集で詠まれる志賀島を題材に、同島の歴史や伝統を現代に伝えることを目的に考案しました。

 志賀島産の二枚貝や廃棄漁網を材料とし、15日開催の「山誉漁猟祭」にちなんで、漁網を山の形に編みこみ、土台で船の形を表現しています。お守りのご神体には、学生が古代の製塩技術を学んで5月に製塩した「藻塩」を二枚貝に封じ込めており、パッケージやパネルにデザインされているプロジェクトロゴは「山」と「海」の繋がりから「人の縁」が結ばれることを表現。ストーリーをどうデザインに生かすか学生たちが細部までアイデアを練ったお守りです。

 本演習では、万葉集を専門とする基礎教育センター田中真理准教授から歴史を学び、地域づくり、経済、日本文化といった多様な専門分野を学ぶ学生がそれぞれの知見を生かしながら企画・プロモーションを検討しました。造形短期大学部森下慎也准教授の指導のもと、同学部の学生がデザインを探究し、全員で廃棄漁網を解くところから一つひとつ手作りで制作しました。

 授与初日は、SNSの告知や新聞記事を見て来たという参拝者などで賑わい、立ち寄った参拝者に学生自身が取り組みを紹介し、2日間で、用意した150体全てを参拝者に授与することができました。

 授与を受けた参拝者からは「告知を見て楽しみにしていました。学生の皆さんが何度も志賀島や志賀海神社に足を運んで考案した素敵なお守りを大切にしたいです」と話がありました。

※山の恵みに感謝し豊漁を祈願する、志賀海神社で春・秋に行われる大祭。福岡県指定無形民俗文化財。

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【基礎教育センター/造形短期大学部】

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