高・大と企業・社会の連携を考える

    〈立石 慎治氏〉     〈飯塚 秀彦氏〉     〈仲川 泰氏〉

 

 2月17日(土)、「第10回教育フォーラム」を開催し、高等学校や大学などの教育関係者約250人が参加しました。
 今回のテーマは、「『高・大・社』接続における学びの展開」。人口減少や超高齢化社会など社会が変化する中で、今後の高等教育の方向性について活発な議論が行われました。

 

 初めに、国立教育政策研究所研究員の立石慎治氏が「変化する社会に一歩を踏み出す次世代に向けて私たちにできることーキャリア教育と教職協働の交差点ー」と題して講演し、日本の子どもは諸外国に比べて、将来への希望を持つ割合が低いという調査結果を示し、「現在のキャリア教育にどんな有効性があるか再考してほしい」と問題を提起しました。

 

 続いて、群馬県立大間々高等学校の飯塚秀彦教諭が、高校で実践している生徒自身が自主的に行う大学取材の事例を、小中高生向けの学習塾・英進館株式会社の仲川泰氏が、同塾で小学4年生以上全員が毎年書いている「未来設計図」「未来ノート」を紹介し、生徒の意識変化についてそれぞれ講演しました。

 

 

 その後行われたパネルディスカッションでは、九産大経営学部の聞間理教授をコーディネーターに、3人の発表者が、教員間の連携や保護者との関わり方、キャリア教育などについて意見を交わし、「生徒や学生と卒業後も関わりを持ち続け成長していく姿を見ることができるのは教員の醍醐味。高・大は、企業とも密に連携し将来にわたり子どもの成長を見守ることが重要だ」という認識を共有しました。

 

【教務部】

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