食品開発研究会規格外新漬けオリーブを用いたアイスクリームの開発(フードロス削減)

理工系

食品開発研究会規格外新漬けオリーブを用いたアイスクリームの開発(フードロス削減)

  • 生命科学部
    • 大分県国東市農政課園芸畜産係
12. つくる責任、つかう責任 15. 陸の豊かさも守ろう

プロジェクト概要

オリーブ収穫体験から付加価値商品の開発、販売を実施。
仕事の大変さ、楽しさを学べるプロジェクト!

大分県国東市はオリーブの産地で、オイル以外、新漬け(渋抜き後塩漬けした瓶詰)も生産しています。その生産過程で、傷物や大きさが小さいものは製品化されず、自家消費・廃棄となっており、それを使った付加価値商品の開発を依頼されました。テーマを始めるに当たり、先ず、国東市を訪問し、オリーブ収穫体験から実施し、仕事の大変さ、楽しさも学びました。加工に当っては、約30%を占める種にも抗酸化性があるとされるポリフェノール類が多く存在するという情報を基に、卒業研究の4年生と一緒に、種ごと擂り潰し、滑らかなペーストを調製し、それを用いたアイスを作成し、同市に提案しました。その結果、2021年12月に大分空港で開催されたオリーブフェアーで期間限定で販売されました。販売に当たっては開発した学生も参画し、試食品の提供、大学で分析した本新漬けオリーブに含まれるポリフェノールの含量の説明も合わせて実施しました。川上(農産物)から川下(最終商品)まで一連のバリューチェーンが体験でき、実の多いプロジェクトとなりました。

参加者の声

オリーブの収穫体験で農家の方の優しさに触れました。しかし、頂いたオリーブの実から一つ一つ種を抜くのはとても大変でした。その後、種ごとペースト化に変更したので作業は楽になりましたが、作ったオリーブプリンやタルタルソース、オリーブバター、オリーブ麺などは特徴が出ず、「没」となり開発の難しさを知りました。しかし、アイスが製品になり、また販売促進活動に参画できたことは貴重な体験となりました。

 

川平 悠莉
生命科学部
生命科学科・3年
福岡県・博多高等学校

期待できる学生のスキルアップ

  • 食品加工に関する実践力
  • 食品バリューチェーンの理解
  • SDGsの実践
  • 山間部の現状理解

担当:米満宗明 中山素一

お問い合わせ

学術研究推進機構 産学連携支援室

〒813-8503
福岡県福岡市東区松香台2-3-1
TEL:092-673-5501(内線5501)
FAX:092-673-5490
MAIL:sangaku@ml.kyusan-u.ac.jp

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