9月21日(金)、「第29回福岡アジア文化賞大賞」を受賞した、映画監督・賈樟柯(ジャ・ジャンクー)氏が、「賈樟柯の映画渡世」と題し、講演を行いました。
受賞記念特別講演会として開催されたこの講演会で氏は、約300人の学生を前に、中国・文化大革命の混乱の中で飢えに苦しんだ幼少期から、21歳で映画『黄色い大地』と出会い映画の世界に入ったこと、不遇でも諦めずに短編映画を撮り続けた時代を振り返りました。
また、「デビュー作『一瞬の夢』を監督してから20年、変革の中で一生懸命に生きる人々を撮りたいという思いは変わっておらず、日常生活の出来事にもっと敏感に反応することで本質が見えてくる」と語りました。
最後に氏は、「“自分は何者なのか”という自分探しの答えが、映画でした。皆さんも自分自身を表現する何か見つけ、勇気を持ってさまざまなことにチャレンジしてください」とエールを送りました。
【芸術学部】
