東京オリンピックでおもてなし 「キモノプロジェクト」で帯をデザイン

九産大芸術学部デザイン学科の学生3人が、2020年の東京オリンピック前に、福岡で合宿する予定の「ノルウェー」をイメージした帯をデザインしました。

一般社団法人イマジン・ ワンワールドが主催する「キモノプロジェクト」の一環で、「世界はきっと、ひとつになれる」をコンセプトに、参加196カ国の歴史や文化をテーマにした着物と帯を制作し、オリンピックに向けて最高のおもてなしをしようというもので、着物は福岡市立舞鶴小学校の児童がデザインしています。

芸術学部ビジュアルデザイン学科後藤 宏教授の指導のもと、昨年の秋に、制作する博多織デベロップメントカレッジで、博多織の歴史や染織技術などを学んだ後、「ノルウェー」の帯のデザインに着手。民族衣装の「ブーナッド」の柄をモチーフとして、ノルウェーの各地方を表す赤・白・青・緑・黒の5色を使用した帯をデザインしました。

プロジェクトメンバーの鎌倉さん【写真左】は「ノルウェーの特色を一度自分の中に取り込んで、日本の伝統的な帯に反映させるのに苦労しました」、中川さん【写真右】は「グラフィックデザインを専門としており、ロゴマークなど紙ベースでの制作が主でしたが、今回博多織という“カタチ”になったことでより達成感を感じました」と語りました。

指導にあたった後藤教授は、「伝統的なものの本質を捉えるため、一度分解して再構築するというデザインの手法を学ぶことに意義があります」と、このプロジェクトを振り返りました。

<プロジェクトメンバー>
鎌倉 恭子(西南学院高校)、中川 智尋(創成館高校)、内田 姫歌(宮崎学園高校)

【芸術学部】

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