「公益財団法人九州運輸振興センター懸賞論文」最優秀賞受賞

 

 観光産業学科3年の藤田友梨香さん(九産大付属九州産業高校)の論文「福岡県八女市における古民家再生とまちの活性化に関する現状と課題」が、公益財団法人九州運輸振興センター主催懸賞論文で最優秀賞を受賞しました。

 受賞した論文は、江戸時代からの伝統様式である白壁の建物が130軒ほど連なり、「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている福岡県八女市の八女福島地区を例に、古民家再生とまちの活性化について分析・考察したものです。

 少子高齢化に伴う空き家増加の対応として、訪日外国人旅行者向けの「町家・古民家不動産」サイトを立ち上げ、宿泊施設として古民家の利用を促進するとともに、移住・定住希望者向けに空き家物件情報を提供する「空き家バンク制度」を実施する行政と協働し、古民家の需要をより高めていく必要性があると提言しました。

 2月19日(火)に西鉄グランドホテルで開催された授賞式では、「少子高齢化や過疎化の進展に伴う社会的な課題を見据えて、文献調査や現地調査を丁寧に実施し、空き家の活用やまちの活性化、インバウンド客増加への対応に向けた優れた提案である」と評価を受けました。

 藤田さんは「最優秀賞を受賞でき、本当にうれしいです。空き家や古民家についての文献を30冊以上読み、現地に何度も足を運び、八女市役所や古民家再生に携わるNPO法人の担当者に細かくヒアリングを行いました。伝統的な居住空間を守り続けることは、日本の建築文化や生活文化を守ることにもつながると思いを強くしました」と喜びを語りました。

【地域共創学部】

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