「景観セミナー2025(前期)」縮退社会における空間と価値の再創造
①6月6日(金) 18時00分-19時30分 自律的リノベーションとコミュニティの蘇生 吉浦 隆紀氏(有限会社吉浦ビル代表取締役)
②6月20日(金) 18時00分-19時30分 『用と美の風景』と限界風景論 神山 藍氏(東洋大学理工学部都市環境デザイン学科准教授)
③7月4日(金) 18時00分-19時30分 子どもを支えるまちづくり 田北 雅裕氏(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
※開場はすべて17時45分~
景観研究センターにて、「景観セミナー/レクチャーシリーズ2025(前期)」を開催します。
1.総合テーマ
縮退社会における空間と価値の再創造
2.趣旨
温暖化豪雨対策としての流域治水の制度化が進みました。生物多様性や人間生活の質についての社会の考え方も変わりつつあります。流域治水は集水域である地域の全体が水の少子高齢化と人口減少がすすむ日本は縮退期にあります。いっぽう地球規模で深刻化する気候変動を緩和するための、経済的脱成長の考え方が注目されています。いずれも、かならずしも、明るい現状と将来をあらわすイメージではなさそうです。そのような時代状況の中で、“金の力に支配されず(漱石)”、充実した、質の高い生活(QOL)をおくるには、どうしたらいいのでしょうか? 人間は、 “単なる必要を超えて何かを作り出そうとする精神(スタインベック)”です。縮退社会におけるQOLの追求は、現代の重要な人間的課題です。
モノやサービスを追加で保有または消費することによって得られる満足度を“限界効用”といい、ここに価値を見出す主張があります。いっぽう人間の労働が価値の源泉であり、売り買いされるモノやサービスの価値は労働が決定すると考える立場もあります。生活の質を高めるには、抽象的で交換の幅広さだけに注目する価値(交換価値)から、物の独自の使い道に注目した価値(使用価値)に移行すべきことが主張されてもいます。いずれにせよ、QOLとさまざまな価値が不可分であることは自明です。また価値発生の要件が、人と人との出会いと交流であることも明らかです。
今回のシリーズでは、縮退する日本社会における、関係性と価値、価値の創造・喪失と再創造、そのためのモノづくりとコミュニティ形成について、考えてみたいと思います。そのために、ユニークなリノベーション、用の美と限界芸術、および社会的に孤立している人の関係や事象をまちにひらき支える活動にくわしい方々のお話しをお聴きし、価値というものについて議論したいと思います。みなさま、ぜひご参加ください。
景観研究センター所長 山下三平
チラシはコチラ
イベント名 | 「景観セミナー/レクチャーシリーズ2025(前期)」 テーマ:縮退社会における空間と価値の再創造 |
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日時 | ①6月6日(金) 18時00分-19時30分 ②6月20日(金) 18時00分-19時30分 ③7月4日(金) 18時00分-19時30分 ※開場はすべて17時45分~ |
開催場所 | 対面/九州産業大学23号館4階 オンライン/Zoom |
参加費 | 無料
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申込方法 | 各回ともPeatixにてお申し込みください ①6月6日(金)自律的リノベーションとコミュニティの蘇生 吉浦 隆紀氏(有限会社吉浦ビル代表取締役) ②6月20日(金)『用と美の風景』と限界風景論 神山 藍氏(東洋大学理工学部都市環境デザイン学科准教授) ③7月4日(金) 子どもを支えるまちづくり 田北 雅裕氏(九州大学大学院芸術工学研究院准教授) |
お問い合わせ
九州産業大学 景観研究センター 景観セミナー事務局/産学共創・研究推進本部
E-mail <mailto:ksukeikanseminar@gmail.com>
Phone: 092-673-5501