9月23日(土・祝)、博士前期課程全研究科共通科目である「プロジェクト実践演習A」に参加する大学院生16名が、クレインズパークいずみで博物館講座「生物多様性とアートのワークショップ」を開催しました。
このプロジェクトは、「環境評価」手法を用いて評価する生物多様性の「価値」について、経済学分野だけでなく、生態学・芸術学の各分野の視点から「価値」を結び付け、多面的な評価を追求する学修を行っています。
当日は、生物多様性について新しい視点から考える大切さを説明し、特に鳥取砂丘の草原化問題について、砂漠化が単なる悪という視点だけでなく、砂漠が草原化することで生じる問題についても考える必要があることについて解説しました。
説明後は、絵を左右から見ると異なるアート工作を通じて学習内容を体験するワークショップを行いました。あらかじめ用意した生物の生息地、汚染、混雑などを表現した24種類のデザインに、参加者自身が持ち寄った写真や絵をその場で写真専攻の学生が撮影しアート作品に組み込みました。見る位置で画面が変化する作品を通じて、視点を変えて考える大切さを体験しました。
今後はアンケート内容などをもとに、提示される情報の組み合わせが、情報の受け手に与える影響を評価し、生物多様性についての異なる視点から考えることの重要性を追求します。
【大学院】