7月16日(水)、経済学部と商学部の合同で開講する講義「金融機関論」(担当:下田真也准教授、根本篤司専任講師)を受講する学生が、西日本シティ銀行の役職員に向けて、「金利上昇期における地方銀行の役割」をテーマにプレゼンテーションを行いました。
本講義は、西日本フィナンシャルホールディングスのグループ会社役職員を講師に迎え、実践的な金融教育を行うものです。学生たちは4月から、デジタル戦略、融資業務、ソリューション業務など、各担当者から専門的な講義を受け、金融知識の修得と金融業界におけるキャリア形成への理解を深めてきました。
最終講義となったこの日、学生たちはこれまでの学びと独自の視点から、金利上昇期の影響を分析し、地方銀行としての具体的な施策案を提案。福岡県内の市町村における人口流出焦点を当てた人材投資ファンドの設立や、地域商店街と連携した新規顧客獲得のためのキャッシュバック施策など、独創的なアイデアを発表しました。
全8グループ発表後、同行役職員・担当教員による評価を行い、「教育ローンと職業紹介を掛け合わせた地方再生案」を提案した商学部Fグループに最優秀賞が贈られました。
同行取締役常務執行役員の泉原博行氏は「私たちでもなかなか正解が見つからない難しい課題に対し、検証を重ねながらさまざまな角度から切り込んだご提案をありがとうございました。みなさんの発表は集約して業務にも活用させていただきます。また当行には九産大の卒業生が多く在籍し活躍しています。今回の学びを通じて金融に興味を持っていただいた皆さんと、いつか一緒に仕事ができればと期待しています」と挨拶し締めくくりました。
【受講生コメント】
「私たちの生活や経済と密接に関わる『お金の流れ』や『金融機関の役割』について深く学ぶことができました。これまで銀行や保険、証券などの金融機関について基礎的な知識しかありませんでしたが、講義を通じてそれぞれの機関がどのように役割を分担し、連携しながら経済を支えているのかが理解できました」(経済学部経済学科3年 中村友紀さん/野田学園高校)
「私たちの身近にある銀行は、金融サービスを通じて生活の安心感を提供してくれる存在だということも改めて理解することが出来ました」(経済学部経済学科3年 吉松大智さん/徳山高校)
「実務家から具体的な事例を紹介して頂き、地方銀行と社会の課題を考える有意義な学びになりました」(商学部経営・流通学科3年 関口誇二郎さん/三池高校)
「プレゼンテーションの取り組みを通じて、学んだ実践的な金融知識の理解を深めることができました」(商学部経営・流通学科3年 金冨空さん/柏陵高校)
最優秀賞受賞チーム
【商学部・経済学部】