
7月12日(土)、理工学部にて国際交流協定校であるフィリピン・ミンダナオ国立大学イリガン工科校(MSU-IIT)とのCOIL型授業※を実施し、約150名が参加しました。
今回の授業では、AIプログラミン演習を学ぶ理工学部2年生と大学院生12名が、英語による開発したプログラムのプレゼンテーションを行いました。発表は、MSU-IITの教員および学生約60名に加え、本学の学生、教職員も多数参加する中で開催されました。
AIによって手の動きをマウスの代りとして認識し、スライドを手のジェスチャーで切り替える実演や、観光客などの飲料ゴミ分別支援をAIで行う取り組み、さらにはモニター越しに表情から感情を認識するシステムなど、各自の関心に基づいたテーマで創意工夫を凝らした内容を披露しました。
また、MSU-IITからは、カメラによる認識技術や座標設定に関する技術的な質問などがオンラインのチャットで寄せられ、学生は今後の展望を交えながら丁寧に回答しました。
発表者の一人である機械工学科の中村天侑さん(福岡工業高校)は「『AIプログラミング演習』を受講するなかで、この発表機会を知りました。所属するロボット工房で取り組んだトマトの収穫ロボットコンテスト作品を応用し、機械学習による色認識を搭載したロボットを想定してプログラムを作成しました。そして、英語での発表に向け、AIを活用し作成した原稿を、同学部の先生方や語学教育研究センターのネイティブ教員指導のもと仕上げました。発表後はMSU-IITから質問や助言を受け、自身では想定していなかった新たな知見を得ることができ、今後の活動に役立てていきたいです」と語りました。
英語での質疑応答の際には、発表経験がある先輩からアドバイスやサポート受けました。
理工学部では2022年度より AIやアプリケーションを通じて国際的な学修・研究成果を発表する、専門性を重視したCOIL型授業を導入しています。学生の国際感覚と技術的応用力の育成を目的に、今後も継続的に展開していく予定です。
※COIL(Collaborative Online International Learning)型授業とは、海外の大学や学生とオンラインで協働しながら学ぶ教育手法です。国際的な視野を広げることを目的としています。
【理工学部】