2024年10月31日(木)に開催された「IGLTA福岡サテライトイベント」の分科会において、地域共創学部観光学科4年の加藤瑞樹さん(当時3年/九州国際大学付属高校)が、他大学の学生8名と共にプレゼン発表を行いました。
IGLTAは、LGBTQツーリズム普及を目的にアメリカで創設された旅行業団体です。昨年10月に、アジア初となる「IGLTA世界総会2024」を大阪で開催。 その開催を記念し、オールジャパンとして誘致段階から協力していた福岡市でもサテライトイベントを実施。イベントでは、海外からIGLTA幹部メンバー10名も参加し、参加者と共にLGBTQツーリズムについて意見交換を行いました。
加藤さんは、福岡グローバルMICEスクール※で出会った、九州大学や福岡大学などの学生8名と有志チームを結成し「福岡にIGLTA世界総会を誘致する」という仮定のもと、英語で模擬プレゼンを行いました。準備段階では、大会誘致の基本資料となるBIDペーパー(提案書)を作成するため、福岡市のMICE施設や観光スポット、宿泊施設について情報収集を行い、実際にLGBTQの方を招いた講演や、LGBTQツーリズムについて理解を深めるなど約3か月間かけて準備を行いました。
加藤さんは「LGBTQツーリズムは、私が学んできた観光学の中でもあまり取り上げられないテーマで、当初は高いハードルを感じていました。しかし、BIDペーパー作成のために福岡市について調べる中で、福岡市は“多様性と包容力のある都市”としてLGBTQの方々にも楽しめる場所が多いことや、多文化を受け入れ、人との繋がりを大切にする風土を育んできた長い歴史があることが分かりました。その魅力を伝えたいという想いが強まり、チーム一丸となってBIDペーパー作成に取り組みました。プレゼン後、外国人聴講者から『熱意が伝わった。福岡市で世界総会が開催されるといいね!』と声を掛けられ、チームとしてプレゼン発表ができたこと、副リーダーとして貢献できたことに誇りを持つようになりました。今回の経験を通じて福岡市のMICE事業やLGBTQツーリズムへの関心が一層深まったので、将来はその発展を支える人材になりたいです」と語りました。
※福岡市および(公財)福岡観光コンベンションビューローが、MICE業界(MICEの企画運営会社、ホテル、旅行会社、施設運営業者など)での活躍を目指す人材育成を目的として、大学生・専門学校生などを対象に開講している事業