12月7日(土)、オリエンタルホテル福岡博多ステーション(福岡市博多区)で三菱自動車工業株式会社と九州三菱自動車販売株式会社と本学商学部との「就職環境研究プロジェクト」最終発表会を行いました。
本プロジェクトは、学生視点で就職活動における魅力ある会社、選ばれる会社について企業と学生が一緒に考察するものです。今回は商学部安熙卓教授と脇夕希子准教授の3年ゼミナール生41名が発表を行いました。
学生たちは8グループに分かれ、「学生に強い興味を持ってもらえる『採用活動』とは何か」、「企業の情報収集の際に最も信頼できる媒体や手段は何か」、「就活生にとっての「やりがい」とは何か」、「競合他社と比較し、条件が悪い場合でも『魅力訴求』ができる会社とはどんな会社か」という4テーマについて約1年かけて調査。合同説明会の見学やインターンシップへの参加、全国の自動車販売会社についてのレクチャーを受けるなど各企業への理解を深め、中間発表を経て今回の最終発表に向け準備を進めました。
発表では、各テーマについて大学生や社会人に行ったアンケート結果を紹介。「採用活動」としてSNSの活用や、学生が企業の情報収集するための就職情報サイトの提案、インターンシップの改善事項について理論や手法に基づく「やりがい」のアプローチ、企業ホームページ内の採用情報充実による「魅力訴求」と差別化の提案などを行いました。
各チームの発表に対して、三菱自動車工業株式会社国内営業本部長五十嵐京矢氏と九州三菱自動車販売株式会社代表取締役社長牟田弘昭氏は、「若手社員の発案により、初めて行った本プロジェクトに手ごたえがあったと感じている。改善事項を分かりやすく示しており、直ぐに取りかかりたいと思うものもあった。福利厚生の考え方について企業側と大学生では乖離があることも知り、採用情報として伝える質を検討したいと感じた。今後は今回の活動をモデルケースとし、さまざまなテーマで全国的に展開していきたい」と講評が述べられました。
発表後の授賞式では、2チームが特別賞を受賞。入賞した2班リーダーの中間凛花さん(若葉高校)は「4月から企業見学を行い、7月の中間発表でのアドバイスを経て、修正を何度も重ねて本日を迎えました。チーム5人で作業を行った資料制作では、1人も欠けることがないよう、お互いを補いながら進めていました。最後まで試行錯誤した改善に向けたスケジュール案や具体例について好評をいただけたことが嬉しかったです。今回の経験は大学生として、社会貢献に微力ながらも参加できたと感じています」と喜びを語りました。
●三菱自動車工業株式会社特別賞(2班)
井上大護さん(田川高校)
上園輝維さん(九州産業大学付属九州産業高校)
中間凜花さん(若葉高校)
羽斗正樹さん(八重山高校)
宮本ふらのさん(東稜高校)
●九州三菱自動車販売株式会社特別賞(5班)
菊池杏心さん(須恵高校)
木下優輝さん(福岡西陵高校)
杉本柾樹さん(田部高校)
藤聡美さん(須恵高校)
中村愛海さん(城東高校)
藤原扇さん(広島国際学院高校)
【商学部/産学共創・研究推進本部】