幼稚園児のための芸術教室(KidsArt教室)

第71回〜第75回のプログラム

第75回 粘土でケーキを作ってみよう! めざせ!スーパーKIDSパティシエ (2012.1.26)

今月のKIDS ART教室は、強い寒波の影響で2日前から雪がちらつくような天気。お兄さんお姉さん達は寒さで首をすくめる中、子ども達は元気いっぱい!上着を脱いで「いつでも始められるよ」といった様子でした。
今回のテーマは「粘土でケーキを作ってみよう!」です。目標は「スーパーKIDSパティシエ」になること。始めにお兄さんお姉さんが作ったケーキを紹介。赤色、緑色、紫色、白色と茶色のストライプ、丸、三角、四角など色も形もいろいろ。早くケーキを作りたいけど、パティシエになるためには修行が必要です。
まずは扱いやすいように紙粘土をこねます。「こねる」ってどうしたらいいでしょう。ギュッギュッと両手で握る子、グーで叩く子、立ち上がって体全体で押さえたり伸ばしたりする子。素材に触れると子ども達はどうしたらいいのかあれこれ試します。
次に「技」が伝授されます。平たく伸ばした紙粘土に六角形の鉛筆を押し当てて転がせば、ガタガタした形が表現できます。たこ糸を一巻きして引っ張ればきれいに切ることができ、紙粘土を引っ張ると伸びてソフトクリームの様な形ができます。体得した技を生かしていよいよケーキ作りです。赤色はイチゴ味?紫色はブドウ味?それともブルーベリー味?千切ったときの形を生かしたクリームいっぱいのケーキ、宇宙をイメージしたまん丸のケーキ、土台に鉛筆でくぼみを作り違う色の紙粘土を嵌め込んだケーキなど、紙粘土の特性を発見し、工夫をして世界に一つしかない素敵なケーキを作った子ども達には、お兄さんお姉さんから「スーパーKIDSパティシエ」の認定証が手渡されました。

■今回使用した主な材料・道具
粘土(軽量タイプ)、粘土板、たこ糸、ヘラ、油性ペン、鉛筆

第74回 素材のぬくもりを感じよう! (2011.12.22)

今月のKIDS ART教室は、北風がぴゅ〜っと吹く寒い日(冬至)に行われました。こんなに寒い日はもこもことした暖かい物に触れていたくなります。そこで、羊毛を使った「もこもこボール」を作りました。
「もこもこボール」を作る前に、素材の羊毛を触ってみると、毛糸とは違いふわふわしています。よく見ると細く短い繊維がたくさんあり、引っ張ると繊維と繊維が離れ薄く広がります。
次に、羊毛を素材とするフェルトを触ってみます。ふわふわとした感触はなく、薄い板状で、引っ張っても少し変形するだけで薄く広がりません。これは、繊維を絡ませて、押さえつけたり擦り合わせたりすることで素材が変化したのです。と、説明を聞いていると難しく聞こえますが、その間、子ども達は実物に触れ、見ているので内容を理解できているようでした。
今回の「もこもこボール」は、羊毛をフェルト化させて作ります。まず、羊毛を薄くのばしピンポン球に巻きます。そのまま石けん水に浸けて軽く揉みます。2回目以降も同じように薄くのばした羊毛を巻き付け、優しくキュッキュッと揉み、ピンポン球が見えなくなったら水で石けんの泡が出なくなるまで濯ぎます。よく乾かしたら「もこもこボール」の完成です!初めは羊毛を薄く広げたり、巻いたりすることに苦戦していた子ども達でしたが、班のお兄さんお姉さんに教えてもらうと次第にコツを掴み、いろんな色をした自分だけの「もこもこボール」を作りました。

■今回使用した主な材料・道具
羊毛、ピンポン球、タオル、石けん水、ビニール手袋、洗い桶

第73回 光の表情を感じよう! (2011.11.24)

夜の街がイルミネーションで輝く季節がやって来ました。光を見ているとなぜだか心がワクワクするものです。今月は「光の表情を感じよう」をテーマに『ろうそく一本』という絵本の読み聞かせから始まりました。このお話には森の動物たちとともに夜の暗闇を照らす1本のろうそくや暖かいたき火、最後には“ふくろうじいさん”の誕生日を祝う100本のろうそくなどさまざまな光が登場します。
今回は“ふくろうじいさん”へのお祝いにみんなでランプを作ることにしました。
まずは黒い布にもぐってランプを見てみます。「どんなランプかな?」ドキドキしながら黒い布をもぐってみると、カラフルに光る三角帽子(ランプシェード)にビックリ!「わ~きれい!」「すごい!どうなってるの!?」布の中からは驚きや感動の声がたくさん聞こえてきました。「三角帽子はどうしていろんな色に染まっているのかな?」とお兄さんが質問すると、元気よく手を挙げて自分の意見を発表してくれました。そしていよいよランプ作りです。障子紙をはさみで切って、ランプシェードを作ります。初めて作る円すい形に子ども達は少し苦戦しているようでした。
次に透明のビニールコップに油性ペンで色をつけます。お絵描きはお手の物とハートやお花を描いたり、自分で物語を考えて風景を描いたり生き生きとペンを走らせていました。ランプができたら2Fスカイホールに移動。カーテンを閉めるとホールはほの暗い空間になります。ランプを点けると、カラフルな光があちらこちらに浮かびとても幻想的な空間になりました。子ども達も自分のランプの光にうっとり。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました。
最後はみんなで“ふくろうじいさん”のマネっこです。目を閉じて、願い事を心で唱えて、息を「ふーっ」。ろうそくの火を消すようにランプの光を消しました。
みんなどんな願い事をしたのかな?ランプの灯りで心も暖まるキッズアート教室となりました。

■今回使用した主な材料・道具
ライト、ビニールコップ(透明)、障子紙、油性ペン、セロテープ、はさみ、布(黒)

第72回 自分だけの音を作って遊ぼう! (2011.10.27)

木々は少しずつ紅葉を始め、日中も涼しく感じる日が続いています。それでも子ども達は元気いっぱい!お兄さん、お姉さんが幼稚園に着くと「やっと来た!」と駆け寄ってくれました。子ども達が笑顔で出迎えてくれると、お兄さん、お姉さんにも笑顔が広がります。
さて、今月のテーマは「自分だけの音を作って遊ぼう!」です。まずは絵本でゾウの鳴き声や車の音など、様々な音を見つけ声で表現します。そうすると、どこからか不思議な音が聞こえてきます。その音の正体は自分だけの音を鳴らすフリフリ人形!紙コップの中に小豆やおはじきなどを入れ、別の紙コップでフタをします。中に入れる素材は自由。お米や小さく切ったストロー、ゼムクリップもあり、小豆とお米、ストローとゼムクリップのように複数の素材を組み合わせて好みの音を作ります。丸く切ったケント紙に顔を描き紙コップに貼り、マスキングテープでデコレートするとフリフリ人形の完成です。
完成したフリフリ人形を使って嬉しいとき、悲しいとき、怒ったときを「手をたたきましょう」の曲に合わせ、嬉しいときは音を楽しむように、悲しいときはゆっくりと、怒ったときは激しく上下に、それぞれ振り方を変えて表現していました。

■今回使用した主な材料・道具
紙コップ、ゼムクリップ、米、小豆、ストロー、おはじき、ビニールテープ、マスキングテープ、ケント紙、クーピー、両面テープ、水性ペン

第71回 小麦粉粘土を作って遊ぼう!! (2011.9.29)

8月のKIDS ART教室は夏休みだったため、約2ヶ月ぶりに子ども達と会うことができました。
幼稚園に着くと「やっと来た!」と、元気いっぱいの子ども達に迎えられて、お兄さんお姉さんも嬉しそうでした。
さて、今月のテーマは「小麦粉粘土を作って遊ぼう!!」です。日頃、子ども達はヌルヌルとした触感の油粘土や、ちぎると繊維が見える紙粘土を使用しています。どちらもお店で購入できるものです。今回は、お家にあるもので粘土ができること、日頃馴染みのある粘土との触感の違いを楽しんで遊ぶことをテーマにしました。
小麦粉をボールに入れ、4色(赤・青・黄・緑)の食紅を水で溶いて色水を作り、それを加えて手で混ぜます。ある程度粉がまとまってきたら食用油を入れてよくこねるとできあがりです。
小麦粉を触った子ども達は「さらさらする」「ひんやりする」としばらく感触を楽しんでいました。色水を加えると、まとまる部分とそうでない部分ができ、どうやったらまとめることができるかな?とお兄さんお姉さんのお手本を見たり、周りのお友達の様子を見たりと、一生懸命作業をしていました。中には色水の量が多くベチョベチョになった子もいましたが、小麦粉を加えると次第にまとまり、「手にくっつかなくなった」と粉の量の変動による触感の変化を楽しんでいました。
できた粘土と日頃使っている粘土との違いを尋ねると「こっちの方がさらさらする」「小麦粉の匂いがする」と答え、色からイメージしてアイスクリームを作ったり、違う色を作ったお友達と粘土を分け合って4色のボールを作ったりして遊んでいました。

■今回使用した主な材料・道具
小麦粉、食紅、食塩、食用油、ボール、紙コップ、スプーン、ヘラ、クッキー型

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