AI(人工知能)が身近になってきた。AIを活用した自動車の自動運転技術はめざましい発展を遂げている。人間では、到底処理できないビッグデータの解析もAIが可能にする。これからもAIは進化を続け、その能力を増していくに違いない。では、AIは、どうやって"賢く"なっていくのだろうか。米元教授は「知覚情報をもとに行動を自動獲得する技術」でAIを進化させようとしている。コンピュータに学習させるために、米元教授が取り入れているのは、「深層強化学習」という方法だ。深層強化学習とは、AIが自ら学習データを取得し、試行錯誤しながら、最適解を獲得する方法だ。米元教授は、AIがデータを獲得する手段として「コンピュータビジョン」に注目してきた。コンピュータビジョンとは、静止画または動画のデータをもとに、コンピュータが人間の目に相当する機能を獲得できるようにすること、「コンピュータの目」を実現することだ。画像を知覚情報として取得し、学習を重ねることで、AIは"賢さ"を増していくのだ。
