
商学部、国際文化学部、情報科学部、芸術学部学生12人が、福岡市およびNPO法人と連携して、福岡城跡と鴻臚館跡を活用した観光戦略企画のプロジェクトに取り組んでいます。
歴史資源を再発掘し価値を高めることによって観光資源としての活用を目指すこのプロジェクトは、福岡市共働事業提案制度に申請しており、9月16日(水)、これまで現地調査などで検討を重ねた企画案を中間報告として、福岡市経済観光文化局やNPO法人福岡城市民の会の皆さんにプレゼンテーションを行いました。
学生たちは、戦国時代の衣装を着る「衣装体験」や「遺跡発掘体験」など4つのイベント企画を提案、ターゲット層や目標集客数、費用、人員などの実現性の視点を含んだ説明を行いました。
プレゼンテーション後、費用や安全面について、市やNPO法人の方々との活発な意見交換が行われ、実現に向けて大きな前進となりました。
福岡市経済観光文化局の観光コンベンション部観光振興課の中村和史氏は、「学生主体でプロジェクトに取り組んでいる点に意義を感じます。今回の提案を一つひとつ検討しながら、行政側からもサポートしていきます」と話しました。
このプロジェクトを指導している商学部観光産業学科の千相哲教授は、「チーム内で意見を戦わせながらこのプロジェクトを遂行していく過程では、行政側の観点も知ることができ、新たな気づきや発見があると思います。学生自身がヒントをつかみ、学問に対するモチベーション向上のきっかけになれば」と語りました。
学生たちは指摘された課題を再度検討・分析して、3月の企画実施に向けて企画案を具体化させていきます。
衣装体験を発表した商学部商学科3年の林竜希さん(与論高校)は、「黒田官兵衛にちなんだ衣装など、話題性のある題材を取り入れました。福岡城跡や鴻臚館跡を知らない外国人や、若い人たちにも興味を持ってもらえるイベントにしたいと思います」と抱負を語りました。