今年も柿右衛門様式窯で窯開きを開催

 

 九州産業大学柿右衛門様式窯で、7月20日(木)に窯開きを行いました。窯開きは平成12年から実施し、今回で55回目です。

 

 窯から取り出した作品は、本学学生の作品のほか、ウイークデー・キャンパス・ヴィジット(WCV)や陶芸講座に参加した中高生の作品など、約500点です。

  

 窯焚きから1週間、徹夜で薪を燃やし続けた学生9人は、50度の熱気が残る窯の中から皿や湯飲み、つぼなどを次々と取り出し、歓声を上げながら仕上がりを確認していました。
  
 生活環境デザイン学科2年の姫野翔太さん(九産大付属九州高校)は、「昨年の反省を踏まえ、今年は色や形など全体のバランスだけではなく、飲み口の丸みなど細部にこだわって制作しました。次回は、コーティング剤である釉(ゆう)薬の量に注意して作品をつくりたいです」と、取り出した湯飲みを手に、新たな課題を語りました。

 

◆九州産業大学柿右衛門様式窯
  登り窯と単窯の機能をあわせ持つ薪窯で、平成12年10月に設置しました。これは、当時、本学大学院芸術研究科教授だった故・十四代酒井田柿右衛門氏が「芸術を志す若者たちに、伝統工芸の奥深さを直に感じてもらいたい」と、門外不出の柿右衛門窯を踏襲して設計された、日本で唯一のものです。

 

 

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