マンションリノベーションで「不満レスな部屋」が誕生

 

 九産大工学部住居・インテリア設計学科4年の江川詩乃さん(熊本工業高校)がリノベーションに取り組んだ1DKのマンションが完成しました。

 

 建築都市工学部住居・インテリア学科諫見泰彦准教授研究室と株式会社三好不動産との産学連携のこのプロジェクトは、学生が実際のマンションの一室をデザイン・設計・施工管理して新しい賃貸物件にリノベーションするもので、今年で5年目です。江川さんは、短期大学や専門学校が並ぶ地下鉄唐人町駅の築32年の4階建てマンションの一室を、学生向けの変化に富んだ楽しい空間につくりかえました。

 

 コンセプトは、「住む人の日常をつくる不満レスな部屋づくり」。来訪者の客動線と居住者の生活動線が混在する間取りを、中央のキッチンシンクと作り付けのテーブルで分離することにより、居住者の生活動線を一直線にして家事のストレスをなくすとともに、玄関から居室に至る客動線から生活空間を見えなくし、安心してお客さまを迎えられる部屋をつくりました。

 

 三好不動産の担当者は、「テーブルで動線を区分けすることにより、大規模なリノベーションが難しい1DKに多機能な空間をつくり出している点がとても新しい発想です。お客さまにも好評で、10月15日(日)にはもう入居されています」と語りました。

 

 江川さんは、「担当者の方へのプレゼンテーション、現場での施工会社の方とのすり合わせなど、リノベーションのプランニング・設計・施工管理までの一連のプロセスを実践的に学べたのは、とても有意義でした」と振り返りました。 

 

 

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