九州産業大学シニア・アート・アカデミア

平成15年度前半

実施期間:
平成15(2003)年10月5日(日)〜
平成16(2004)年3月21日(日)

基礎科目:9時30分〜12時/選択専門科目:13時〜16時30分
基礎科目は高齢者教育の現状と課題や高齢者とまちづくり等についての講義を行い、専門選択科目においては、絵画・版画・粘土・クラフトA(自然素材)コース・クラフトB(人工素材)コースの5コースにわかれて、高齢者のための「もう一度図工の時間」を体験してもらい、小学校の図工の教科書に沿って楽しく学び、小学校や地域の図工の先生を育成。

第1回目 オリエンテーション・講義(2003.10.05)

福岡地区高齢者大学「九州産業大学シニア・アート・アカデミア」は、「小学校の図画工作を支援できるボランティアになろう!」を目標にスタートしました。
午前は講義・演習、午後は実技。実技には「絵画」「版画」「粘土」「クラフトA・B」の5コースには、芸術学部学生、大学院生、卒業生が講師として参加。
初回の講師は、県生涯学習課 樋田京子主幹社会教育主事。
「高齢者教育の現状と課題」というテーマの講義でした。
午後からは5コースに分かれて実技を行いました。使用する教材は、福岡市の小学校で採択されている日本文教出版の「図画工作」の教科書です。

第2回目 講義・実技演習(2003.10.13)

午前中は、生涯学習研究者 三浦清一郎先生の講義。
テーマは「熟年の活力と生涯学習」。
午後はそれぞれのコースに分かれて実技を行いました。
実技は、実際に小学校で使われている教科書を利用して行われます。
版画コースでは、1.2年の教科書を使用し、いろいろな色の線のリズムを楽しみながら絵を描く「せんのおはなし」を実際にやってみました。

第3回目 バスハイク(2003.11.11)

今日は大学を離れて太宰府の方までバスハイクに出かけました。
太宰府市内の文化施設、九州国立博物館(平成17年10月16日開館予定)
建設地見学を通じて、アカデミア生相互及び講師陣との交流を深めるとともに、各地域のボランティアとの交流の機会を設けその活動を知る機会としました。

■ 見学場所 ■
九州国立博物館(平成17年度10月16日開館予定)建設地、九州歴史資料館、太宰府市文化ふれあい館、太宰府天満宮

第4回目 講義・実技演習(2003.11.23)

午前中の講義は、「高齢者とまちづくり」がテーマ。
講師は九州女子短期大学 古市勝也教授。
生涯学習の必要性・生涯学習で学んだ事をどう「まちづくり」に生かすのかなど、学びを通して地域づくりを行うという事についての講義を聴きました。
午後からは実技で、ねんどコースのテーマは「つけたし、つけたし」。
粘土の塊をのばしたり丸めたり、思いついたイメージを付け足して表現する、という制作活動を行いました。

第5回目 講義・実技演習(2003.11.29)

午前中の講義は、「高齢者とボランティア」。講師は東和大学 正平辰男教授でした。
青少年の現状とアンビシャス広場づくり事業の骨格、社会教育・地域と大学との「壁」を低くする発想と実践などについて講義を聴きました。
午後は実技。版画コースのテーマは「ほったり すったり」。
自分の生活の一場面を木版で表すという事にチャレンジ。2版ずりを行いました。

第6回目 講義・実技演習(2003.12.06)

午前中の講義・演習は「高齢者と健康づくり」。
講師は、国立夜須少年自然の家専門職員 山本隆治先生でした。
健康づくりの講義を聞くだけではなく、体育館に行き、レクリエーションを通じて、実際に自分たちも身体を動かして経験するという事を行いました。
午後は実技。クラフトAコースのテーマ「どこでつくるかな」では、地域の環境や材料の特徴を生かして作品を作っていく、という制作活動を行いました。

第7回目 講義・実技演習(2003.12.20)

午前中は、「高齢者と芸術文化活動」「大学で育てる学校支援プログラム」について講義を聴きました。
午後は実技。クラフトBコースのテーマは「白の世界」。
白の材料をたくさん集め、その材料を組み合わせて形を作るという制作活動を行いました。

本日の先生は、太宰府市文化ふれあい館 学芸員 吉留優子さん、九州産業大学美術館 緒方泉先生です。

九州産業大学シニア・アート・アカデミア