九州産業大学シニア・アート・アカデミア

平成18年度後半

第9回目 講義・WS立案計画(2006.11.11)

今日は、12月23日のワークショップ本番に向けての話し合いが行われます。
午前中は、本館学芸室長の緒方泉先生による講義「ワークショップ論」です。
12月23日の本番に向けて、どのような心構えでワークショップを向かえるかということや、ワークショップの企画の作り方を学びました。
午後からは、企画立案の時間となりました。前年度行われたワークショップのパンフレットや作品を参考に、ワークショップで何をするのか、どのように進めていくかを、受講生と学生のみんなで話し合いを行いました。クリスマスやお正月をテーマにした企画など、様々な案が飛び出し、白熱した話し合いとなりました。

第10回目 講義・WS練習会(2006.11.25)

平成18年度シニア・アート・アカデミアも10回目を迎えました。
午前中は、福岡県NPO・ボランティアセンターの所長森美和子さんを講師としてお招きし、NPOについて講義がありました。
設立の方法からNPOで活動するメリット・デメリット、運営についての注意点など実際に作られた人の話を織り交ぜながら詳しく講義して頂きました。
会計や法律の話など少し難しい話もありましたが、講義終了時にいくつも質問が出るなど受講生の興味は大きいようでした。

午後からは、12月のワークショップ本番の事前練習会を行いました。
前回の受講生話し合いで出た意見や学生講師・アシスタントの意見など、様々な意見を総括した結果、12月のワークショップは「オリジナル スノードーム」に決定。
本日さっそくその練習会が全員で行われました。
スタッフが制作した作品を参考に、ビーズやホログラムなどキラキラする素材をたくさん使用して、この時期にピッタリのスノードームを制作。
制作中は、本番子ども達に教える際に注意する点など確認作業を行いつつ、久しぶりに作品作りに没頭出来るとだけあり始終にぎやかに作業は進みました。

第11回目 ワークショップ事前準備(2006.12.09)

本日は、23日のワークショップ直前という事で細かい注意点の確認や導線・ウェルカムボード作りなど当日の準備を行いました。
最初に行われたのは、前回行われた練習会の反省会です。
より安全により楽しくワークショップを行うために、練習会での問題点や疑問点をスタッフ、受講生そして学生の全員で一つ一つ解決・確認をしていきました。

反省会が終了すると次は子ども達を迎えるための会場準備です。
各班受講生と学生が協力して導線やウェルカムボードの制作を行いました。
広い大学の構内で、子ども達を安全に誘導するために必要な重要な導線も、折り紙やマジック・絵の具などを使用して、分かりやすいだけではなく思わずじっと見てしまうくらい、カラフルで楽しいものに仕上がりました。
特にどの部屋で何をしているのかを、子ども達が分かるように作られた立体のウェルカムボードは、スタッフも驚いたくらい立派なものが完成。
他にも子ども達へのプレゼント作りなどが行われ、受講生達は作りながら段々と本番へ向けて気持ちが高まってきているようでした。

次回、いよいよ本番、「オリジナルスノードームを作ろう!」の開催です。

第12回目 ワークショップ本番!(2006.12.23)

今日は、受講生のボランティアデビューとなるワークショップです。
受講生はこの日のために5月からミニワークショップを3回行い経験を積んできました。

ワークショップは「オリジナルスノードーム作りにチャレンジ!」と題して、34名の子ども達を迎えて行われました。
受講生はこれまでのミニワークショップや事前に行った練習会の経験を活かしながら、子ども達が一生懸命作る姿を見守り、時に、難しい作業のところや危ない作業のところなどでやさしくアドバイスしていました。

丸1日かけて行われたワークショップの締めくくりは、クリスマスパーティー。
保護者の皆さんを招待して、作品のお披露目会としました。
まずは、子ども達はLEDと呼ばれる小型ライトでライトアップされた作品を持ち、保護者が待つ真っ暗な部屋へ入場しました。
保護者の皆様は、真っ暗な部屋にLEDで照らし出されたビーズが上下左右に動く姿に、思わず身を乗り出して作品に見入っていました。パーティーの終りは、受講生や学生の作品も含めた約90個のオリジナルスノードームを一斉にライトアップ。ビーズやセロハンが光に反射する様子は、とても幻想的な空間を作り出していました。

子ども達が一生懸命作った作品は、包装しリボンがついた袋に入れて自分へのクリスマスプレゼントととして持ち帰りました。

第13回目 バスハイクin下関(2007.01.13)

2007年最初のシニアは下関方面へのバスハイクです。

まずは、下関市立美術館。
美術館では『ロダン 創造の秘密-白と黒の新しい世界-』が見学しました。
作品のほとんどはガラスのカバーがない状態で展示されているためブロンズの黒く光る重厚な質感などをじかに感じることが出来ました。また、普段はあまり目にする事がない石膏作品も観る事ができ、参加した受講生の皆さんも1つ1つじっくりと作品を観ていました。

午後は唐戸市場とその周辺の散策を行いました。
唐戸市場周辺には明治時代に建てられた旧下関英国領事館などが当時の雰囲気そのままに残っており、中を自由に見学する事が出来ました。
昼食会場となった唐戸市場は、新鮮な魚介類がその場で味わえるとだけあり、受講生や学生達にも大人気でした。
曇り空で寒い1日でしたが、参加した受講生や学生達は美に浸り食を満喫し歴史を旅したりと下関の1日を堪能したようです。

第14回目 修了式(2007.01.27)

今日は平成18年度シニア・アート・アカデミア最後を飾る修了式。

修了式に先立ち、午前中はこれまでの活動を振り返る時間として初回に制作したタイムカプセルの開封を全員で行いました。
過去の自分からの手紙を読んだ受講生の皆さんは、恥ずかしながらも手紙を読みながら講座を終えての感想を語ってくれました。
そして、美術館スタッフが撮影した写真を見ながら、一年間共に活動をしてきた仲間とここまでの流れを振り返りました。かたわらにいる仲間と話しながら懐かしそうに写真を見つめる受講生の表情がとても印象的でした。

そして・・・修了式です。
いつも笑顔で活動されている受講生の皆さんもこの時ばかりは少し緊張した表情。
しかし、壇上で修了証書を受け取る表情は、「8ヶ月頑張った!」という達成感に満ちあふれていました。
式では、吉武実行委員長から修了証書、緒方事務局長から皆勤賞の授与が行われました。
その後、式辞は、吉武実行委員長、続いて送辞は講師・アシスタント代表蓮住香奈江さん、答辞は受講生代表の斉藤れつ子さんが行いました。

修了式の後は、親睦会(立食パーティー)。
親睦会では、修了式の緊張感から解き放たれて、皆さんの笑いあう姿が教室に満ちあふれていました。そして、美味しい食事を囲みながら、今まで時間を共にしてきた仲間や学生達との親睦を深めていました。
学生と握手をする姿や、連絡先を教え合う姿も見る事ができました。
最後には、受講生の方々から、別れを惜しんで同窓会を作ろうという話も持ち上がり、シニア・アート・アカデミアが修了しても、一年間共に時間を過ごしてきたみんなと、これからも繋がっていたいという気持ちが、私たちスタッフにも強く伝わり、とても嬉しく感じました。
受講生の皆さん、本当におめでとうございます。

九州産業大学シニア・アート・アカデミア