児童・生徒のための芸術教室(小さな芸術家になろう!)

第17回WS 「ステンシル」をやってみよう!

実施日:2007.02.18 参加者:34名 (応募68名)

1、ワークショップのはじまり

平成18年度「小さな芸術家になろう」シリーズ第2回目はステンシル。
心配された天気も快晴まではないものの、無事に回復。
受付に来た子ども達の笑顔も眩しすぎます。
さぁ今回はどんな友達と出会い、どんな作品ができるかな!?

暖冬とは言え、2月中旬、やはり朝は冷え込みます。そして、初めて会うお友達に少し緊張気味な子ども達。
そんなみんなの体を暖めるため、まずはアイスブレーキングを行いました。
美術館のお兄さんの掛け声で、後出しジャンケンの始まり!
寒さを吹き飛ばせ!!

2、染色工房へ移動

今回の「ステンシル」は、模様の型を作りそれを使って、布に染めていくもの。
九州産業大学芸術学部には、染色工房があります。
その教室を使って「ステンシル」をすることで、子ども達に大学にある沢山の施設を見てもらいたいと考えます。

染色工房は外から見ても変わった建物で、中には見たことないものがたくさん。
子ども達は興味津々でした。

3、作業開始!!まずは下絵から☆

染色工房へ移動した子ども達は、早く作業に取りかかろうと落ち着かず…
いよいよ制作開始です。
今回は世界に一つだけのタペストリーを作ろう!
ということで、自分の名前をもとに、模様を考えていきます。
アイデアがいっぱい出てまとまらず悩み、思いどおりの絵が出来なくて悩み。
大学生のお兄さん、お姉さんと一緒に自分の模様を完成させていきました。
そして、自分の名前を花や木、ウサギに描く子どもや、テレビに出てきそうなかっこ良いキャラクターに見立ててデザインする子どもなど、まさに世界に一つだけの模様が出来ました。

4、ステンシルシートに模様を写します!!

続いては出来た模様をステンシルシートに写していきます。
このシートが型となります。
思い描く模様の型にするために写す時には線を太くしたり、色ごとに写す場所を変えたりと、この作業は少し子ども達の頭を悩ませてしまったようです。
しかし!!みんなは、根気と元気で見事に写し終えることが出来ました。
切り取りが楽しみです!

5、ランチ休憩♪

「お昼です」の声に喜んでいたのは、大学生の方だった…かな!?
それくらい子ども達は作業に熱中していました。
そろそろお腹がすいてきたので、ここでお昼ご飯!
朝よりずいぶん緊張もほぐれ、みんなでにぎやかに食べました。
早い子どもは10分ほどで食べ終わり、目指す先は外の広場☆
次第にみんな食べ終わると…さぁさぁ外で鬼ごっこの始まりです!!
元気な子どもに、大学生の方が逃げている次第。
午後の作業の元気も残しててね☆

6、午後は切り取り作業から!

休憩の後は、午前中に写したシートを切り取っていく作業から始まります。
カッターを使うので、大学生のお兄さんお姉さんの眼差しも鋭く、子どもを見守っていました。
ただでさえ細かい作業にもかかわらず、子ども達の作品はとても個性的で、切るのが難しい。
お兄さん、お姉さんと協力しつつ完成に向かいます。
全部切り終えた時は嬉しかったね。

7、色つけ

シートを切り終わったら、型の完成です。
その型を使って色をつけ、布に模様を描いていきます。
絵の具(顔料)には洗っても落ちないための固定液(オキザール)をいれます。
布の上に型を置き、刷毛(はけ)で色をつけていきます。
ドキドキしながらの色つけ…うまく思いどおりの色が出来ず、何度もお姉さんと作る子どもや、滲んでしまってもお兄さんと果敢にチャレンジしていく子ども、目の前の完成に向けて、みんなで頑張りました。

8、展覧会

完成した作品を、朝の集合場所の教室に持ち寄り、飾って展覧会のスタートです。
教室後ろ一面に飾られた作品からは、子ども達の悩んだ顔や嬉しい顔が見えてきます。
展覧会を観に来たお母さんに、「あれ作ったよ!」と笑顔で話す子どもの声に、こちらも嬉しくなります。
さて展覧会の後はお別れの時間です。
「また夏に会いましょう」と挨拶があるものの、誰一人子どもは帰ろうとせず、お兄さんお姉さんと作品の話や学校の話、遊びの話をしていました。
ずっといつまでも一緒に作業をしたお兄さんと話し込む子どももいました。

また夏に会おうね☆ありがとう!!!

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