児童・生徒のための芸術教室(小さな芸術家になろう!)

第13回WS ねん土をめくると現れる?!
石こうオブジェに挑戦!!★はじめての彫刻家体験★

実施日:2005.07.24 参加者:50名 (応募117名)

1、ワークショップのはじまり

真夏の太陽が照りつけるなか、平成17年度「小さな芸術家になろう」第1回目が開催されました。美術館の恒例事業となったこの「小さな芸術家になろう」シリーズは今回で13回目を迎えました。
地域の方々にも、浸透してきているようで、たくさんご応募を頂きました。
その数なんと117名!そこで、泣く泣く抽選…
その結果当選した50名の子ども達が今日も朝早くから美術館に集合!
そして、石こうを使って初めての彫刻家体験にチャレンジしました。

2、ねん土をつめる(作業風景1)

まず最初に、各自持ってきてもらった発泡スチロールのトレイに、土台となるねん土をつめていきます。
後から石こうを流し込む事を考えてトレイの半分の高さまでつめていきます。

上手くつめるポイントは、ねん土を細かくちぎってつめていく事だそうです。
でも平らにするのが難しいようで、学生ボランティアのお兄さんやお姉さんに手伝ってもらいながら、子ども達は“へら”を上手く使って仕上げていました!

3、型をとろう!(作業風景2)

トレイにねん土をつめ終わると今度はそのねん土に型をつけていきます。

それぞれお気に入りの物をお家から持って来た子ども達は、ねん土で汚れないように工夫をしながら、型を取っていました。深く押し込んでしまって、下のトレイが見えないように、学生ボランティアが横からじっと見守っていました!

貝がらや人形・ボタンなどお家から持ってきた物を見つめ、頭の中で出来上がりを想像しながら慎重にねん土に型を取っていく子ども達。
その姿はまさしく芸術家!!

4、不思議な粉「石こう」の登場! (作業風景3)

いよいよ不思議な白い粉“石こう”の登場!
石こうは水で溶くとやがて固まってしまうため、学生ボランティアの指導のもと子ども達は慎重に作業を進めていきます。
石こうは白い粉ですが、水で溶く際に絵の具を入れておくと、石こうに色を付ける事が出来ます。

先ほどねん土に型をつけたトレイに慎重に石こうを流し込みます。
この時ばかりは、子ども達も話をやめて真剣な表情で、学生と作業を行っていました。
流し込んだら、後は石こうが固まるのを待つばかり!

5、ちょっと休憩♪

ここで少し休憩!
流し込んだ石こうが固まるまで、しばしお昼休憩となりました!
あちらこちらでカラフルなお弁当が広げられ、学内はまるでちょっとした遠足のようでした!

お昼を食べた後は食後の運動です。
真夏の太陽が照りつけて、厳しい暑さのなかでも子ども達は元気!!
水筒を片手に、笑顔で芝生や構内を走りまわっていました!
学生ボランティアも負けじと子ども達と一緒に走りますが、子ども達の元気の良さにはかないません!

6、ねん土をめくると…(作業風景4)

みんながお昼を食べている間に石こうはカチカチ。
いよいよトレイとねん土をはがす瞬間がやってきました!

石こうが割れないようにトレイとねん土を慎重にはがしていきます。手伝う学生ボランティアも緊張の一瞬です。みんなの視線が集まる中、最後のねん土がはがされると、子ども達から歓声が上がりました!
ねん土で作った型が、真っ白な石こうで表現されていました。
細かい凹凸も、きれいに現れていました!
そして次々石こうが取り出されていきました!

7、色をぬろう!(作業風景5)

次は取り出した石こうに色を付けていきます。
表面や側面をヤスリで整えきれいにしたところで、絵の具を使って、色をつけていきます。真っ白な石こうがどんどんカラフルになっていきました。

凹凸のついた表面だけではなく裏面までしっかりと色をぬっていきます。
サインも書いてもう気分は有名彫刻家!
時間の終わりには、個性溢れるオブジェがたくさん並びました!

8、彫刻家の誕生!!

展覧会会場には、個性溢れるカラフルなオブジェがせい揃い!
どれも、みんなの自信作で見学するみんなの目も真剣です。
なかには、他の友達の作品で自分が気に入った作品を紙にメモする子どももいたほどです。

迎えに来られていた保護者の方も、展示された作品を興味津々で見学されていました!
参加していたボランティアの学生も芸術学部のため、真剣な表情で作品をチェック姿が見られました!
最後は作品を前に班で記念撮影。
みんな笑顔でカメラに向かっていました!

児童・生徒のための芸術教室(小さな芸術家になろう!シリーズ)