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文人画(南画)

文人画(南画)

ブンジンガ(ナンガ)

元来は中国文人が描く、職業的な絵画ではない高士の余技としての絵画を意味するものであるが、具体的には明末清初の書画家董其昌が「文人之画」と記すところから使われるようだ。同じく董其昌が、先人から自身の画系を南宗の画として、職業的画家の系譜を北宗と禅宗の南北宗になぞらえていったことから、南宗画とも称される。近代になり、日本において士大夫の制度はなく身分的な文人が不在であることから、南宗画(南画)と称すべきと唱えられた。現在はともに用いることが行われている。