１つの企業が複数の事業を行うほうが、複数の企業で同じだけの事業を分散して行うよりも少ない費用で済むことを指す。たとえばaという事業だけを行うA社と、bという事業だけを行うB社、aとbを行うC社があるとする。各事業で生産する製品・サービスの総量が同じという条件のもとで、これらの企業について以下の式が成り立つとき、範囲の経済性が実現されていると考えられる。
C社の総費用＜A社の総費用＋B社の総費用
この範囲の経済性は事業レベルだけではなく製品・サービスレベルでも生じる。たとえばある知識や技術を複数の製品・サービスに活用することで、製品間での範囲の経済性が実現される。
