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2007年10月29日(月)
うちも、よろしく

学園祭シーズン。
27日の土曜日。福岡市は中央区にある、中村調理製菓専門学校の学園祭を見に行った。
別に、知り合いが通学しているとかいうことではない。
ただ、調理専門学校なら、おいしいものが食べれるのではないかという‥‥。
行ってみると、「皆、考えることは一緒」っていうやつなのか、すごい人だかりしてた。
普通にフランスパンをいっぱい買い込んでいるオバちゃん達‥。
フレンチのレストランが満員だというので、和食を食べたけど、
美味しかった。
ぎりぎりの一線を越えないように薄味で抑えられている。
控えめで上品な「ほほえみ」と言いますか。
「基本の味」は、意外と、こういうところでないと食べられないんだな。
いろんな店で食べてるのは、必ずしも基本の味ではないのだな、と思った。
それは、臨床と一緒かもしれない。
パンとチョコレートを買って帰った。
それらも、良い意味で「基本の味」だった。
満員とか売り切れとかで食べれないものもあったので、また行ってみたい。

学園祭といえば、九産大もこの11月2日〜4日にかけて、学園祭が開催される。
臨床心理学科の3年生は、クラスで、模擬店を出すという。
「メイド揚げパン屋」で、約40人がミニスカートのメイドになる。
パンは、近所のパン屋さんに、コッペパンを焼いてもらうと言っていた。
メイドについては、その「ほとんど」が女性だ、とも言っていた‥(笑)。
どうぞよろしく。

2007年10月26日(金)
気学

1年前、夫は、家から1時間以上かかるところに職場が変わった。
しかも、8ヶ月前、近所に一軒しかなかったスーパーが倒産した。
以来、引越しを考えるように。
私と夫の両方が尋常に通勤できる地域は、今の家から南西の方角にある、比較的限られた一角だ。
探すも、家が見つからない。
どうしても、引っ越すならその辺りしかない。

仕方がないので、占いへ‥(笑)。
福岡市は唐人町駅付近、アトリエ心, 092-761-0029。

「家を探してまして」。
「今お住まいのところは?」
取り出された地図で、今の家のあたりを指差すと、私の家の近所に鉛筆の点々。
他にも、引越しを考えてここに聞きにきたご近所さんがいるらしい。
私の誕生日やおおまかな誕生時間をもとに、助手の人が計算している。
「あー、南西は今年ね、凶の方角ですよ。家が見つからなくてよかったですね。」
え。
「あなたのご先祖がね、家が見つからないように、止めてるんですよ。」
そういうことがあるもんなんですか。
「なんか悪いことばかりおきるようになったといって相談に来られる方々、調べてみると引っ越した方角が悪い方角だった、ってことが多いんですよ。旅行や買い物なら、楽しくないとか、おなかを壊すぐらいですからいいですけど、家はね〜。凶の方角だと、僕なら、家もらっても、住みませんね。」
そそそそうですか。

とはいえ、どうしても不便だから困ったなという顔をしていると、親身に考えてくれる。
「えーとね、どうしたものでしょうね。来年以降、ご主人とあなたの両方が、吉の方角はね。西ですね。」
地図をたどると、西は、博多湾を挟んでおもいっきり郡部にしか陸がない。
「それと、ご主人は北西もいいですよ。」
そこは、海。強いて言えば韓国。
「えーと、南西の方角が二人ともよくなるのは‥‥。平成25年ですね。」

‥‥。


私が知ったことは、方位の占いでいくと、福岡は、海があるので、引っ越せる場所が少ないということだ。

まあでも、どのみち家が見つからないのだから、まあしばらく見つからなくてもいいやという気にはなった。

ところで、ここは方角等に強い占いということだったが、分野は四柱推命や気学だろうと思う。
性格、ラッキーカラーなども告げていかれ、
「親孝行して吉ですからね。心を表すのは難しいので、親にはお小遣い、ですよ。」
「あなたはね、タフだからスポーツしてから家に帰るほうがいいです」
血の気の多さを削げということですか^^;

ハマるハマらないは別として、日本の占いは、行動を具体的に指示するところが面白いなと思った次第。

(ちなみに、「アトリエ心」は、毎月17日より前の、土日にしか開いていないです。)

2007年10月9日(火)
適正人数
“海の中では仲良く群れをなして泳いでいる魚たちも、せまい水槽に入れられると、1匹を仲間はずれにして攻撃し始める。”
さかなクンの持論だ。

正月のテレビでこのコメントを見て感心し、
いじめに関する構成型エンカウンターのエクササイズを作成。
先日、教職総合演習でやってもらった。

机の間を回っていると、ほとんどのグループからいじめ対策として「監視カメラ」と、法的措置に関する意見が聞こえてきた。
同じく聞こえてきた意見は、「少人数学級」。しかも複数のグループから「10人程度」と、具体的な数が聞こえた。

監視カメラなどを設置し、人の目が行き届いているという心理的状況を作り出す事が、犯罪抑止に有効であることは、環境犯罪学ですでに立証されている。
学校は超たくさんの人間がいるのだから、監視カメラや法的措置が、ない現状のほうがよほど、一般社会からすると特殊なセッティングかもしれない。

世の中で唯一、一般社会と同じ意味では犯罪を問われない場所は、家庭の中だろう。
例えば同居家族の誰かからお金を盗まれたからといって、彼を窃盗罪として訴えることは困難だ。
法律がそのようになっているのは、人類の社会生活史において、家族ぐらいの小単位になれば、自力で犯罪を防げることが「比較的多かった」という経験からだろう。
(むろん、家族であれば犯罪が起こらないかといえば、そうではないのだが。)

知らない人同士が集まったとしても、ちょうど10人程度なら、家族のように仲間と呼べる関係を、作り得るのかもしれない。
ジェネラルエンカウンターグループ(非構成エンカウンター)で、やりやすいとされる人数も、10人程度だ。
グループとして一体感を持って、かつ、個人個人でもいられる人数って、そのくらいなのかな‥。
かといって、あんまり人数が少なくてかつ閉塞的だと、DVや虐待じゃないけど、またそれはそれで問題が起こるだろうし。

などと連想した、金曜日の夜。

クラスの適正人数。皆さんは何人ぐらいと思われますか?
そして15年後には、何人クラスになっているでしょうかね。
2007年10月3日(水)
忘れ物です

2号館の7階、E側の女性洗面所の、鏡のすぐ下にある、台状の部分。
そこは、つるつる光沢があって、色は御影石みたいな黒・灰色・白のまだら模様ですね。
そこに、ヘアクリップの忘れ物が置いてあります。

すごい保護色です。
お忘れになったのも、うなづけます。

2007年10月1日(月)
で、

学会の合間を縫って(というか部分的に学会をさぼって)、またハコミサイコセラピーのワークショップに行ってきたので、暇ができたら、ミニ体験記でも書きたいと思います。

2007年10月1日(月)
帰ってきました

東京での、日本臨床心理学会。
臨床心理士になる人が増えているぶん年々参加者が増加、
想像していた以上の、人、人、人。

学会発表会場や講演会場に入れない学会員続出‥。
それって学会としてどうなんだろう。

ちなみに、行く前の日記に書いたような、「似ている人が多く集まりすぎていて小っ恥ずかしい感じ」は、今年はしなかった。

仮説1:東京の街には、この学会以外の人も多かったから。
仮説2:学会の人数が多くなりすぎて「We:私たち」という結集感が無くなっているから。
仮説3:昔にくらべて私自身が、自分の属する流派以外には、近しい感じを感知しなくなったから。

心理療法というのは、けっこう流派に分かれている。
ヒップポップとクラシックでは使われる楽器が違うように、各療法では使われる用語もスタンスも違う。
投影法(心理テスト)の調査研究は、わりあいどの流派でも共通だから、理解できる。
しかし心理療法の経過の発表については、そうはいかない。
他流派の専門用語は分からないし、「そんなことを前提にするんですか」と、受け入れられない気持ちになることもある。

2日目の夜になるころには、もう、がんばっていろいろなものを見聞きすることに疲れ果て、
これなら自分に近いと思った、「心理療法と身体」みたいな自主シンポの部屋に参加。
ところがそこでも、シンポジストの一人、藤見先生という有名な先生は、“参加者全員プロセスワーク(心理療法の一種)を知っていて、しかもファンだ”、ぐらいの認識で、専門用語の解説もなく話すものだから、さっぱり分からず‥。

熟睡!!!!

でも居心地は良かった(笑)。
言葉は分からないけど、まぎれもなく同じ東洋人だった。

結論を言えば、もう、これだけの大きな学会の開催は、曲がり角に来ていると思う。
関心別の小大会で代用しても良いのではないか。
どうせ、他流派に分からないような言葉で発表してる人がけっこういるんだから‥。
(ていうか、各人がもっと気をつけて、万人に分かるような言葉で語るのでなければ、このような総合的な学会を開く意味はないのではなかろうか。)

第一、これだけの規模になったら当番校も大変。

とりあえずまだまだ単一大会で行くのなら、参加費を値上げして業者委託できる部分は、したほうがいいのではなかろうか‥。

なんて、下々の者が言うのは簡単だけど、決めるのは難しいんだろうな。

2007年9月26日(水)
多すぎるんです

例えば、鳶職の方なら、鳶職の集会があって、全国から集結するという様子を想像していただきたい。
電車の中で「あいつも、鳶じゃないかな」「こいつもかな」と予想をめぐらしていると、案の定自分と同じ駅で降車、階段を三段跳びで降りる人続出、こっちの道そっちのバス停からやはりそれらしい人々が合流、早い歩調の一団の中にあなたがいて、「これ、みんな、そうなんだよな‥」と思う状況。

ミュージシャンの方なら、ミュージシャンの集会があって、全国から集結するというところを想像していただきたい。
電車の中で「あいつもだな」「こいつもだな」とすぐ分かる、一癖ある眉毛と凝ったシャツ、案の定そいつらも自分と同じ駅で降車、大半が会場付近のコンビ二に立ち寄り、格好に似合わずおにぎりや唐揚げを手にして並んでいる、その列の最中さなかにあなたがいて、「‥これ、みんな、そうだな」と確信する状況。

‥けっこう気恥ずかしそうだと思いませんか。

そういう状況が、今まさに私を待ち受けている。
東京で行われる、日本心理臨床学会。
全国から5000人以上の心理士だ。
駅でドアがあくたびに、どこがどうとは表現しづらいけれどわずかに「ずれてる」感じの人が乗車、学会会場の最寄駅に近づく頃には、電車の中がその人らばっかりになり、「ウン、ウン、ウン、ウーン、ウン」と小鳥さながら相槌の声、案の定自分と同じ駅で降車、なんせ5000人の大きな波のうなり、ワー、ヤメテクレーなんかコッパズカしいよーと思っていると、自分も誰かから声をかけられると即座に、「ウン、ウン、ウン、ウーン、ウン」とやってしまっている図‥。

そのコッパズカしさというのは、半径100メートル以内にこのたぐいの人は、3人か、せいぜい10人しか要らないっていうような人間が、適正数を極度にオーバーして集結しているときに、なんかバランス悪いですよと空気のアラームが鳴るような、そんな感じ。

この学会を、東日本と西日本に分けて開催してくれたらいいのだけど、あんまりそんなことを言ってると、毎年の当番校が2倍になっちゃうから、それはそれで大変だろうな。

そんな、年に一度の大学会。
今から、いってきます。
(そういうわけで、5日間、留守にします。)

2007年9月20日(木)
第1回

こないだF盛氏とフォーカシングしりとりをして、分かったことは、フォーカシングしりとりは難しいということだ。

「はじめるよ。『フォーカシング』。」
「グっ‥『グリンドラー』(人名)」
「ら‥ら‥ら‥『楽な姿勢を見つけてください』」
「「い‥い‥、『椅子に触れているところに注意を向けてください』」
‥‥

ちょっと待ってよ、「い」ばっかりになるやんか!ていうか教示文ばっかりやんか!!

「じゃ、じゃあ、わかった。い、い、池見陽(人名)。」
「あきらね。ら、ら‥、楽な姿勢‥‥」

だめじゃん!!


なぜしりとりが難しいかっていうと、フォーカシングには専門用語が少ないのではなかろうか。
たとえばこれが、「精神分析しりとり」なら、いくらでも続くんじゃなかろうか。

「フェルトセンス」という用語を覚えて、その感覚さえ分かれば、とりあえず、フォーカシングの肝は分かったようなもの。
そこから、奥はうんと深いけど。


ということで、院生と学部生の有志20名による勉強会、「フォーカシングリスナー養成講座」、始まりました。全5回、どうぞよろしく。

2007年9月19日(水)
連絡

学年最初のオリエンテーションで予告していましたが、昨年は精神保健論A(森川)だったのが、今年は精神保健論B(森川)というふうに、科目の名称が微妙に変更になっています。このため、理論上は、3年生の一部の方が、精神保健論A(森川)と精神保健論B(森川)の両方を履修できることになります。しかし、今年、私の精神保健論をはじめて履修する2年生がたくさんいますので、この中に、2回目を受ける3年生が何人か混じっているからといって、あまり、アドバンストの授業をするわけにもいきません。

仕方がないので、クラスを分割して、2種類の授業をします。
昨年度に精神保健論A(森川)を履修し、昨年度の精神保健論B(峰松先生)を履修せず、今年私の精神保健論Bを受講したいという人は、通常の精神保健論Bの授業時間とは別の時間に集合にして、別の授業をします。火曜6限です。ただ、私が今からあわてて準備して行えるような授業のネタは、はっきり言って限られますから、かなり専門的かつ技術的な授業となります。
具体的には、このHPの「授業」のページにいって、精神保健論Bのページをみてください。

2007年9月14日(金)
学校猫定着!?

おとといときのうの夕方、例の黒猫を発見!
場所は、構内ではなくて、正門下の駐輪場だったけど。
このあたりをなわばりとして、定着してくれたかも?。

特徴を訂正・追加すると、
変な声は、治ってて、普通の猫の声。

背中に喧嘩の傷。
ヒゲも黒。
以上、よろしくお願いします。

2007年9月11日(水)
すごい学校猫出現!

ぜんぜんはかどらないので、早く帰って家で仕事をしようと思い、17:00頃校舎を出た。
門までの階段の途中で、「ギャーオ。」
見慣れない、若そうな猫。
立ち止まると、へっぴり腰で寄ってくる。
手を伸ばすと、撫でられる。
で、私が帰ろうとすると、「ギャーオ!ギャーオ!ギャーオ!」
進行方向を阻むように立ち回る彼‥。
ぐいーっ、すりすりーっ、ぴとーっ‥。

しかたがないので、猫につきあって、1時間、階段に座って論文を読んでしまった。
蚊にくわれた。

ちなみに、彼の特徴は、
黒猫。
目は黄色。
変な声。
通る人通る人に臆病に反応するわりに、人が立ち止まると、いそいそと寄っていく。

しかも、誰にでも寄っていく。
これぞ学校猫!!

明日から後期が始まるが、
猫好きの人は、少し、学校にくる楽しみができるかもしれない。
居着いてくれたらいいな。

2007年9月9日(日)
ジーン・ジェンドリンは、「ン」がつく

9月8日は、年に1回の「フォーカサーの集い」ということで、東京に行った。
総会等に先立ち、ブラックバーン氏の出店(ワークショップ)に出席。
フォーカシングのトレーナーでもあり、「ボディーワーカー」でもあるという氏は、セラピーの中でtouch(タッチ)を使うという。
「痛みそれ自体が苦しみをもたらすのではなく、痛みが引き起こす恐れが、苦しみをもたらすのです。」
痛みがあると、今ここでの体験よりも、今後の不安が出て、それが痛みを増幅させるということだろう。

手を触れれば、触れられた人は、今ここでの感触に意識を向ける。だから、touchは意味があるのだという。

二人組になり、一人が、もう一人にそっと触る。
「触られる人は、痛み(身体的不調の部位)を通り越して、そこ(相手の手が触れている場所)を感じてください。」
「内側から、(イメージの中で、自分の手を伸ばして)、そこ(相手の手が触れている場所)に触れてみてください」
というあたりが面白かった。

かえりは、F盛氏と「フォーカシングしりとり」をしながら福岡へかえってきた。

2007年9月3日(月)
統計終わりました

2年生の「心理学研究法A」の最終回に行った人物画のテストを、2年生の皆さんにフィードバックすべく、お盆前からちょくちょく統計作業中でしたが、やっと完了しました。(夏が終わってしまった!!)
結構面白いのでは??と思います。
後期は、私は2年生の必修を担当していませんから、どこかの授業にお邪魔して、フィードバック資料を配布するかもしれません。

2007年8月31日(金)
夏休み過疎

JR九産大前駅そばの○ブンイレブンが今日で閉店だそうです(T T)
毎年、夏休みの後半には何かの店がなくなってしまいますね〜

2007年8月29日(水)
8時間耐久勉強会
8月28日。九州大学にて、以下の本の勉強会を行いました。
『パーソン・センタード・セラピー―フォーカシング指向の観点から』Campbell Purton著, 日笠 摩子訳
第4章、第5章

イギリスでフォーカシング指向心理療法を紹介している本ですが、
パーソン・センタード・セラピーについても、フォーカシングについても、読んだことのない引用文献も多く、テキストとして便利な本だと思いました。
個人的には、ここの5章に書いてあることをベースに、傾聴実習ができたらいいのだけど‥などと考えながら読みました。
パーソンセンタードというだけあって、クライエントに合わせて、こういう場合はこう応答、というふうに枝分かれがあるので
実際的なぶん、 たとえば2,3時間でこれを教えるのは難しいのかな‥
でも、これを教えるとカウンセリングの美しいところが分かってもらえるのではないかな‥。

ちなみに、8時間に及ぶ勉強会は、途中で寿司を食べ、午後からは「5秒間居眠りした人は青汁」というルールで行われましたが、青汁を飲んだ人は5名中、0名でした。
次回は11月3日(土) 場所は九州大学 上記の本の第6章
院生・院卒の人で興味がある方は一緒に勉強しましょう。
2007年8月27日(月)
来年は‥?

それをそう呼ぶほどの帰属感は正直持っていないのだが、一応それをそう呼ぶことにすると、
今年、「母校」の高校が吹奏楽コンクールの九州大会に進んで銀賞をとってしまった。
ここ20年間、どんなに良くても県大会止まりだったのが、著名な指揮者が「今年」赴任したら、「今年のうち」に九州大会に行ってしまったのだ。
たった4ヶ月で。


音が変わったという意味においては、城東高校なども、「今年」指揮者が変わったら、「今年から」まったく違うバンドのサウンドになってしまったという、もっぱらの評判。

指導者たちは、50人もの生徒に、「こういう音、こういうニュアンスががいい音楽だ」と、教え込んでいく。刷り込み上手なのだろう。

8月初旬にこの「ニュース」を聞いてから、私はけっこう悩むようになった。

たとえば短期間でカウンセリングを教えなければならない「教育相談」の授業で、私は、絶対こういうふうにしろとは教えず、こういう応答の仕方があるよと教えてきた。
たぶん、ゆるい授業という雰囲気だったと思う。
最終的に、答案をみて、半分以上カウンセリングになっていないような答案があったとしても、現場だって教育相談が専門でない先生はたくさんいるわけだから、まあ、いいか。ということで、大目にみてきた。

でも、ほんとうに、カウンセリングを、ほぼ全員の学生に分かってもらおうと思えば、
まずは思いきって自分の色に染めてしまって教える手もあるのかもしれない。
答案を書くころにすっかり型にはまっていれば、試験が終われば、「型から出る」ということが、できるかもしれない。
そうすると、半期間という短期間でも、カウンセリングの美しいところを体験してもらえるかも‥。
美しいサウンドというものはこういうものだということを、体感できるように。

でも、そんなことをもしできたとしても、やっていいのか?
それを行う代償は何だろうか。
吹奏楽の指導者たちは、もしかしたら恐怖政治を敷いているのかもしれないし‥。(←勝手な想像)
悩みどころだ。

2007年8月24日(金)
最近はというと

2年生の「心理学研究法A」の最終回に、人物画の心理テストを課題としました。
それを2年生の皆さんにフィードバックすべく、今、統計作業中です。
授業でお話した解釈法よりも、もっと詳しいことを、統計を通してお教えすることができそうですが、
作業に時間がかかってます。

乞うご期待です。

2007年8月22日(水)
ごぶさたしていました

3日間ほど、合宿に行っていました。
由布院の「オーべルージュ くぬぎの里」 いいお宿でした。
建造物その他雰囲気が良いのですが、
何が一番いいって、猫がいるところですね。
居室のドアの前でにゃーん、にゃーんと鳴いて、部屋に入れてくれとせがむ猫。
部屋に入れると、ゆったりと偵察して、人の足の上を何度もまたいでいったり、ごろごろしたり‥(幸)。

と、また猫の話ばかりしてしまいましたが、
肝心の合宿はというと、PCA(パーソンセンタードアプローチ)の、エンカウンター系と、フォーカシング系の8名が集まって、自分たち=中高年のためのワークを作って、お互いに体験しようというもの。
面白かったです。
中年というと、
「今まで忙しく走ってきたけれど、このままでいいのかな‥」
「いや、このまま人生終わるなんて嫌だ。」っていう、
曲がり角のお年頃。
自分にとって、ほんとうに要るもの。要らないものは何かな。と
見つめながら、
荷物を軽くして、リュックを背負いなおす、そんな時期。
やっぱり自分のための時間が必要だね、と、8人の一致した意見。

とはいえ、私自身は荷物を整理するって感じじゃないなと思いました。
たぶん、はっきり言って、あそこにいたみんなほどには仕事をしていなかったということなのでしょう。
転職して5年しか経ってませんし。
ということで、ウワバミのようになんでも雑食して超え太り、
メタボリックな40代を送りたいと思っています。

「中高年のためのワークショップ」は、そのうち、もう少し多くの人とともに2泊3日程度を??過ごすものとして、世間にお目見えするのではないかと思います。
その節は、どうぞよろしくお願いします。
8名の中の誰かが、立ち上げるでしょう。

2007年8月7日(火)
夏休み入りました

「脳内イメージ」というホームページに自分の名前を入れてみた。
森川友子の頭の中、「一人旅73%、猫9%‥」
おっと、当たらずとも遠からず!

犯罪心理学と教育相談の採点がほぼ終わりました。多少の講評を授業のページに載せています。

2007年8月2日(木)
台風、まだ、しょぼしょぼにつき、

今、レポート受け付けてます!

2007年8月1日(水)
なんかすごい微妙なんですが

台風5号が接近しているそうで。
ちょうど接近するのが、明日2日の夜から、3日の朝にかけてだということで。
困ったのが、私はレポートの提出期限をちょうど、2日の17:00までにしているということで‥。

これがもう、ほぼ確実に、すごい台風が福岡県を直撃するということならば、
レポートの提出期限を3日(金)に延ばすところなんですが。

気象庁のHPによると、

http://www.jma.go.jp/jp/typh/storm-346.html?t=0705

この台風5号で、福岡県が暴風域に入る確率は、10%程度と低いらしく‥。
台風は、福岡に接近する頃には意外とショボショボっていうこと、よくありますしね。

そういうわけで、レポートの提出期限は、予告どおり、2日(木)17:00までとしておきます。
私は午後から研究室に待機しています。何人かの人にはレポート作成の質問を受けると、約束していますしね。

ただ、もし、明日2日の午後の時点で、
かなり強い風雨があったりしていましたら、
このHP上で、提出期限を延ばす旨、連絡します。
(森川が大学に出てこれないぐらいの風雨、ってことは、まずないでしょう。)
ですから、家を出るときに、迷うぐらいの風雨があるときには、このHPを見てください。

特にこのHP上での記載がなければ、提出期限は、予定通りの2日厳守と思っていてください。

2007年7月23日(月)
偉人

臨床心理学の第一人者、河合隼雄先生がお亡くなりになられた。
河合先生は、九産大にもいらしたことがある。
3年前の2004年、臨床心理学科の設立記念に、講演会でおいでいただいたのだ。
ご講演前、控え室におられる河合先生のところへ、臨床の教員(当時5名)一同がお邪魔して、ご挨拶をした。
河合先生と旧知の仲なのは村山先生だけだった。そこへ、私のような無名の若手(←河合先生のお年からすれば。)も、くっついてご挨拶したわけだ。
まあ、まあ、とかいわれて5人とも席につき、河合先生を囲む形となった。
河合先生は、はじめて臨床心理士として文化庁長官となられ、お感じになった様々なことを、私どもに、気さくに、お聞かせくださった。
そのお話の中身はもちろん、新鮮で驚くことばかりだった。
しかし、
私は、それとは別の、あることに非常に驚嘆した。

それは、河合先生の視線だった。

河合先生は、そこに居る人すべてと、均等にアイコンタクトをお取りになる方だったのだ。
といっても、デジタル時計のように、Aという人を5秒見たら次はBという人を5秒見る、ということをなさるのではない。
お話の語尾のところで身を乗り出して誰か一人と笑み交わされたかと思うと、次のお話は別の誰かの目の方向に投げかけておられる、というふうで、至極自然な流れだった。
でも、その目配りの均等さは、たとえストップウオッチで測定したとしても、正確だっただろうと思うほどだ。
しかも、
誰か一人を見ておられる時にも、そこにいるみんなにお話なさっているという雰囲気の糸が、紡ぎ出され続けているという‥。

私も、視線は均等にするように気をつけているほうではあるが、
私のように「気をつける」と、逆に不自然になるものだ。
河合先生のあれは、いったいどうやったらできるのか。

一人を見ても全体をみている。全体を見ていても一人をみている。

なんか根本的に、ベースが違うのだろうと思った、5分間だった。

あの世というものがあるとして、
河合先生が、そこへ行かれるならば、
河合先生の、下界へのお目配りは、
十中八九、世界中のあらゆる人に及ぶので、
たいへんお忙しい毎日を送られるかもしれない。

ご冥福をお祈りいたします。

2007年7月4日(水)
湿気とり

家の中で、スナック菓子の袋を開けたままにしておいていたら、
1日たたないうちに、お菓子が、すごい湿気た。
でも、それはそれで、食べれた。

この季節、どれくらいのスナック菓子の袋を、開けたままにして置いておけば、部屋の湿気が取れるだろうか。
10袋ぐらいかな?
どうなんだろう。
効率的に湿気を吸収してくれて、さらに、食べれます。みたいな
食べ物、ないかな。

ところで、連絡です。
こないだ、はっきり連絡したかどうか、記憶がさだかでありません。
臨床心理学科2年生 心理学研究法A 金曜日3限
今週、ロールシャッハの最後です。自分のテストを、持参してください。

2007年7月3日(火)
あまりに久しぶりの日記更新です‥
来年度(H20年度)から、臨床心理学科(定員60名)内に、精神保健福祉コースを設置する「予定」になってます。
もし設置されれば、希望する人は3年生の時点で精神保健福祉コースに進み、4年生卒業時点で「精神保健福祉士」の国家試験受験資格を得ることができるという仕組み。(1学年20名まで。20名超えた場合は選抜。)
あくまで設置「予定」ですが。
厚生労働省の認可を受けられれば、これから1年もたたないうちにそういうことになるわけで。
で、日記の更新が滞っていますが、
一応生きています。

それにしても、あまりに事務的に忙しい‥。
2007年6月8日(金)
なぜ6月12日までじゃないの〜

大学構内には、職員と、あとは、野球部と、応援指導部しか居ない。
あ、ほかにも居る。
蚊が。
かゆい。
あちこちかゆい。
人が少ないと、その、数少ない人間に、蚊が群がるのだろう。

それにしても、大学に居て、ここまでかゆかったことはない。
「今日はオバちゃんしかおらんね」「しょうがないよ、ぜいたく言わんで、吸っとこう」
ってか?。

今週の水曜日からはじまった休講期間は、今のところ、次週の6月11日(月)まで。
つまり、このままいくと、火曜日の授業だけ、休講がなかったことになる。
これは死活問題だ。
私の授業の中で、「教育相談の方法・技術」は、火1、金2、金7限というように、週3回ある。
よって、学生には、どのコマに出ても良いと言ってある。
火1に登録している人でも、週によっては、金2、金7
に出る。
自動車学校のように、行きやすいコマにぶらぶら行って、目新しい人とカウンセリング実習のペアを組んで、てきとうに気分転換するというわけ。

これが来週からできなくなる。
火曜の授業だけ、進度が一週間早いから。

夫に言うと「アンタが変なことしとうけんタイ」言われるし。

火1の人は、火1で授業を受けるように。
これが徹底できるかどうか。
なかなか徹底できないだろう。
困ったものだ。

教育相談の皆さん、そういうわけで、
もし休講期間がこのままならば火曜の人は火1で。金曜日の人は、火曜日に行かずに金曜日で受講です。

2007年6月5日(火)
ついにうちも

明日から、はしかで、休講になりました。6月11日(月)までです。今、ヘリコプターで撮影されていて、ニュースに流れるそうです。

2007年5月29日(火)
いずれにしても試行錯誤。

教職の授業、
カウンセリングの傾聴を説明しはじめるために、
例年は(先週の段階で)、まずロジャース理論で入っていたけど、

今年は先週、ジェンドリン「的な」話から入った
(ジェンドリンの名前は出さなかったし、かなり、自分の言葉を使って言い換えたけれど。)

やってみると、カウンセリングがはじめての人に教えるには、ロジャースより伝えやすいような気がした。

ロジャースの理論(初期・中期ロジャース)でいくと、「聴き手の誠実な態度によって、話し手は自分自身になれる。」みたいな話だから、
授業の結論が、道徳的な色彩を帯びてくる。
「聴き手として、人間性を磨こう」というような‥。
それは、カウンセリングが好きな人には、すっと入る話だけど、
もともと「人から癒されたい」という志向性があまりない人にとっては、ぴんとくる話ではないだろう。

同じことをジェンドリン風に語ると、
「話し手が内面にぴったりした言葉を話すときに、充実感やエネルギーが出てくる。聴き手はその作業をたすけるためにリフレクションする。」ということで、
理論の焦点が話し手の内的作業にあたっているため、
カウンセラーの人間性なんて言わずに、当たり前で日常的な現象として、とらえられる気がした。


単に私が、ジェンドリンのほうに比較的、なじんでいるからかもしれないけれど。

今週は難しいな〜と思いながらフロイトとロジャースの話にして、
ビデオは先々週、認知行動療法も見ていただいた。
カウンセリングにはいろいろな立場があり、説明もそれぞれなので、
自分に感覚的になじむ言葉で理解していただけたらと願うばかり。