子どもアートキャンプ

第06回 2日目(25日)

日時:平成22年8月24日(火)〜25日(水)
場所:久留米市青少年ふれあいセンター

9、日の出

早朝5時15分、普段はまだ寝ている時間だけど今日は特別!
二日目の活動は日の出を見ることから始まります。

パジャマのまま子どもと一緒に筑後川の下田大橋へ。
だんだんと空が明るくなっていきます。

でも天気は少し曇り気味…
「何だよ、見えないじゃん」「せっかく早く起きたのに」と残念そうに話す子ども達。

すると次の瞬間。
「あっ!」という声が広がりました。
太陽が雲から顔を出して、「わぁ、すごい、キレイ!」という声と共に、辺りを紅く照らします。
この光で子ども達は、眠気が一気に吹っ飛んだみたい。

次は、ラジオ体操の時間。しっかり体を動かして元気良く活動を始めよう!

サブマネージャー  重富 早人(シゲティー)

10、早朝からの傘作り

朝の活動は、昨日デザインした傘にクレヨンやパステルでデコレーションをしました。
集中力を切らすことなく、黙々と作品に打ち込みます。
最後に、石橋美術館で見た古賀春江のサインも参考にしながら、自分たちのお気に入りのサインを傘に書き込んでいました。

傘もついに完成した頃、太陽も上がって、じりじりとした暑さ。
気がついたらもう朝8時です。
お腹すいた!子どもも学生も朝食会場へなだれ込みました。
朝食の時間は楽しい会話で盛り上がり、「おいしい、うまい」という声であふれていました。

サブマネージャー  重富 早人(シゲティー)

11、デモ・ミーティング

朝食のあとは、発表会をして、自分たちが作った傘を皆で見よう!ということに。

その前に、お兄さんたちのデモンストレーションを見てイメージづくり。
パフォーマンス・クール・キュート・ユニーク・チームワーク・ファンタジーの賞のうち、どれを狙おうか?

ミーティングの時間にチームみんなで作戦会議!
話が進まないのでは…という不安をよそに、子ども達からは次々に意見が飛び出し、みんなで熱く話し合っていました。
チームがまとまり、みんなで1つのものを作り上げるため、子ども達で話し合い決定していく姿は、とても頼もしく見えました。

チームスパーク リーダー  元山 貴博(たっくん)

12、発表第一幕・昼食

いよいよ発表会です。小川に架かる橋とあずま屋が発表会場。
緊張と不安が高まる中、発表が始まります。


1番に登場したのはセブンイレブン!
傘を徐々に開いたり、くるくる回したり。
お兄さんお姉さんと一緒に傘に入って歩き、2人ずつかわいいポーズ・カッコイイポーズでフィニッシュ。
初めから終わりまでストーリー仕立てで、舞台のような演出でした。

セブンイレブンリーダー  宮脇 瑛一(みやちゃん)


ペッタン ペッタン…
お姉さんに連れられて、ペンギンのようにペンギン歩きで『ザ・ペンギンズ』の登場です。
親ペンギン、子ペンギンになりきって橋の上をかわいく行進♪♪
チーム名にぴったりなパフォーマンスでした。

ザ・ペンギンズリーダー  布野 雄飛(ふのっち)


僕たちチームスパークは唯一、離れた2ヶ所からの登場です。
動きのあるパフォーマンスで、みんなの息もぴったり!
最後の決めポーズは、真ん中に集まり傘を開いてアピール。
大きな声で「バイバーイ」と手を振り、元気いっぱいな発表でした。
会場の広さや、手すりをうまく使っていました。

チームスパーク リーダー  元山 貴博(たっくん)


第一幕の発表が終わると、木陰を探して楽しく昼食を食べました。
エネルギーチャージして、さぁ次は第二幕の発表です。

13、発表第二幕

昼食を終えて、ゆうちゃんチームの登場!!
ランウェイを歩くモデルのように笑顔で橋の頂上へと向かいます。
橋の上に着くと、真剣な眼差しに!
男の子は一人ずつ、女の子は3人そろって堂々と傘を見せる姿はまさにモデルのようでした。

ゆうちゃんチーム  宮本 裕矢(ゆうちゃん)


ラストを飾るのはイナズマジャパン!
「イ・ナ・ズ・マ・ジャ・パン」と一人一人大きな声を出して傘を開きました。
そして、こだわりの傘の内側を見せながら階段をおります。
最後は一人ずつ、かけ声と一緒にカッコイイポーズを決めました。

イナズマジャパン リーダー  圓山 学(まるちゃん)


発表毎にインタビュー。
『誰に使って欲しい?』『工夫したところは?』など質問をしました。
元気よく話す子ども、恥ずかしがる子どもと様々でしたが、自分の傘に対する熱い想いを語ってくれました。

サブマネージャー  重富 早人(シゲティー)

「発表うまくいくかな?」発表に積極的な子もいれば、抵抗感を持つ子、緊張する子もいました。
発表内容について話し合いが進まず、心配な場面もありましたが、発表が始まるとその心配はどこへやら。
デザインした傘を広げて笑顔で歩く姿、「発表が嫌!」と言っていた子が緊張しながらもデザインした傘をからだいっぱいにアピールする姿、その他たくさんの姿が発表会を盛り上げていきました。
発表後、発表を嫌がっていた子から「緊張したけど楽しかった!」と言ってくれた時は本当に嬉しかったです。その一言が今でも印象に残っています。

ゆうちゃんチーム  宮本 裕矢(ゆうちゃん)

14、評価・賞状

さて、発表は盛大に終わり、今度はいよいよ表彰式です。
自分たちの発表は何の賞かな?みんなドキドキしながら自分のチーム名が呼ばれるのを待ちました。そして、表彰です。

ファンファーレとともに審議の結果が発表されました。

ザ・ペンギンズ キュート賞
ゆうちゃんチーム クール賞
イナズマジャパン パフォーマンス賞
セブンイレブン ファンタジー賞
チームスパーク ユニーク賞
チームワーク賞は全チームに!

立派な賞状と、てるてる坊主をもらって、みんなとても嬉しそう。
「まだ、帰りたくない~」と言ってくれた子がいて、僕たちも嬉しくなりました。

セブンイレブンリーダー  宮脇 瑛一(みやちゃん)

15、集合写真

2日間のデザイナーとしての仕事を終え、チームごと・全体で集合写真を撮りました。

これらの写真を見て私たちは、「アートが巻き込むつながりの輪が鮮明に出ている写真」だと思っています。

今回の活動を踏まえて表現すると、アートキャンプの活動を通して子どもと学生はもちろん、子ども同士、学生同士のつながりが増し、とても一体感が出ている写真ということです。

最初、子どもたちの様子を見たとき、ワクワクしている反面、緊張している様子もありましたが、個人として、チームとして、全体として「やり遂げたぞ!!」という熱い想いが刻まれています。

ゆうちゃんチーム  宮本 裕矢(ゆうちゃん)

16、また会おう!

いよいよ子どもデザイナーの2日間が終わり、久留米ともお別れです。

帰りのバスの中は疲れて寝ている子や、楽しく話をしている子もいて、和やかな雰囲気でした。
名残惜しいけど久留米駅で帰る子ども達は、ここで一足先にお別れ。
“バイバイ!”バスに向かって手を振ってホームに向かいます。
親や兄弟たちと再会した子ども達は、2日間の思い出を話したり、再会のハグをしたり…。
“私も行きたかったー”という声が聞こえてきてとても嬉しかったです。

そしてついに九産大に着き、2日間のまとめとお別れの挨拶。

「あっ…、無い!?」ここでまさかの社員証を紛失した子が!
よみがえる社長の言葉…『この社員証は君たちが…であることを証明するものだ』
リュックの中やバスの座席も探したけれど見つからない。
そこで社長が一言。
「大丈夫。特別に再発行して“必ず”君のもとに届けるからね」
「もうなくさん!」
今も大事にしてくれているといいな。

順々に帰っていく子ども達。
「ヘーイ!」
お別れのハイタッチ。みんな最後まで元気だなあ。

セブンイレブンリーダー  宮脇 瑛一(みやちゃん)

…おがたカンパニーのデザイナー諸君、2日間楽しかったよ!どうもありがとう。
また会えるといいね!

マネージャー  吉村 和也(カズヤ)
マネージャー  藤原 陽(フジ)

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