で、これだけ「来た、来た」などと言っているのだから、
さぞかし、身体がよくなるなどの効果もあっただろう、と思われるだろうが、
悲しいかな、これはなかなか分からなかった。
なんせ、もともと健康と来ている。
あと10年もすれば自分も、どこが痛いここが悪いと言うようになり、レイキが効くことを明らかに実感できるだろうが…。
たまに、ひどい虫刺されに遭ったりして、「やった、レイキの使い道ができた」と思うと、そういう時には、目の覚めるような効果はなかった。
「マイホーム・レイキ」という本(仁科2009)によると、多少体調が悪いぐらいのときは、自分や他人にレイキをしているうちに快調になるが、
重い風邪や痛みなどで本当に弱っているときには、レイキの力はさすがに弱まるらしい。
「自分が風邪のとき、30分レイキをしても少し楽になったぐらいだったが、妻にしてもらったら5分で効いた。こういうときは他人の存在はありがたい」と書いてある。

じゃ、他人にレイキを施してその効果を確かめたらどうなんだ、という話だが、
これも残念ながら、なかなか、ままならなかった。
実際には、30分のフルセッションをいろいろな人に行って経験を積むのが望ましいのだが、
夫を実験台にしようとしても、なかなか忙しくて捕まえられない。
家の外に出ても、不遜なくせに内気な性格が災いし、
「窪田先生。その咳、気休めと思ってレイキを試してみませんか」の一言が言えない。

2nd Degreeで、遠隔ヒーリングに使うシンボルを習ったとき、一瞬、
“え、触らないでも届くなら、わざわざレイキをしましょうかと誘わなくても、送ることができるじゃん”と思ったが、
相手の許可を取らないレイキは、緊急時以外、行うべきでないという。
「今近くにいるなどして相手の状態がわかり、なおかつ緊急で、了解を取ったりしている場合じゃないときは、送ってもいいですけどね。
治療が目的でなく短時間、相手に感謝の意味で送ったりするのもOKですけど。
治療としての遠隔となるとね。相手の状態がわからないのに相手の了解なし送ると、好転反応で眠くなる人も居ますから、車の運転なんかしてると危険ですしね。
それに、レイキの治療を望まない人もいますから、了解なく送って、あとで『送った』というと、ほとんどの人が、怒るはすですよ。」と先生。

それに加えて、おそらくは、エネルギーに敏感なヒーラーなら、
遠隔で相手に送っているうちに、相手のどこが悪いとか、下手したら、気分みたいなのも分かるかもしれないから、
「勝手な」レイキ送信は、プライバシー上、問題があるだろう。

そういうわけで、練習の意味で誰かに遠隔で送ったり、
テレビの前のオリンピック選手に応援の意味で送ったり、
ライブ中の歌手の調子が悪そうだから何かの足しになればというつもりで送ったり、
といったことには、使えないようだった。


エネルギーの質がさらに一層温かくなるという3rd Degree(Teacher's Degreeを除けば一番高い段階)まで習得し、
レイキを習って1年半が経っても、
自分で自分に触ったり、
半分眠りながら自分自身と夫に、毎日5分間ぐらい遠隔で送ったり、
たまに、二日酔いの院生に送って、「効いているみたい」とか「効いた」と言われたり、
遠隔レイキの練習会に参加したりするぐらいで、
レイキを、「毎日、ただし、少しずつ」使う日々を過ごしていった。

ある日、夫が言い出した。


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