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デザインが社会にできること

芸術学部 ソーシャルデザイン学科
学びのキーワード
  • ソーシャルデザイン
  • SDGs
  • 飲酒運転撲滅
  • 問題解決
  • じぶんごと化
  • 抑止力

講義ポイント①

デザインといわれて、おそらく多くの人はモノの外見を美しくお化粧することと思いがちです。しかし、デザインの本質は外側にはなく、また視覚的なものだけではなく、むしろ内側に存在する形のないものなのです。デザインは今あるモノやコトを整理整頓し、より正しく便利に美しく、より機能的に編集し直し、問題解決という機能を果たすためのもの。思考(考え方)と言ってもいいかもしれません。そんな幅広いデザイン領域の中でも「ソーシャルデザイン」は、日々変容する社会問題を今という時代の解決方法でソリューションすること。そのためには「解決力」以前に、課題の「発見力」を養うことが大事になってくるのです。

講義ポイント②

社会問題の一つ「飲酒運転」についてどこまでご存知でしょうか?2006年8月25日、福岡市で起こった悲惨な飲酒運転事故。その後厳罰化されたにもかかわらず、その事故はいっこうに無くなりません。ここで問題なのは「自分は飲酒運転を起こさない」という強い過信。しかし、正しく事故が起こる背景を見つめると、その過信の裏にある落とし穴が見えてくるとともに、我々が様々な社会問題を自分ごと化できていないことに気がつきます。そう、お酒が悪いのではないのです。問題はお酒を飲んでハンドルを握ってしまう人の心の弱さにある。その事実をしっかり受け止め、社会全体がひとつとなることで、飲酒運転のない世界を作り上げましょう。

講義ポイント③

社会問題を解決することは、ひとりの人間だけの力で成し遂げることはできません。そのために、まずは「他人ごと」を「自分ごと」にすること、そして「みんなごと」にしていくこと。さらには、なによりも人の心を広く大きく動かす必要があります。しかも長く。瞬間的に瞬発力のあるメッセージも大事ですが、長くサステナブルに効果をあげれるかが実はとても重要だと思うのです。今回はプロジェクトから見えてきたそのためのプロダクトの開発を例にあげ持続可能な「ソーシャルデザイン」のこれからの潮流を読み解きます。

芸術学部 ソーシャルデザイン学科

伊藤 敬生 先生
専門:ソーシャルデザイン、コミュニケーションデザイン
  • 講義内容がめざすSDGs