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日本語の伝達の方法について ―音声言語と文字言語の違い―

国際文化学部 日本文化学科
学びのキーワード
  • 日本語学
  • 文体
  • 表現
  • 言語伝達
  • コミュニケーション
  • 音声
  • 文字

講義ポイント①

言語伝達の二つの方法

言語の伝達には二つの方法があります。一つは話して伝える方法、もう一つは書いて伝える方法です。前者を<音声言語>といい、後者を<文字言語>といいます。
世界にはいろんな言語がありますが、そのすべてがこの二つをもっているわけではありません。<文字言語>がなく<音声言語>だけで情報伝達をしている言語もたくさんあります。
日本語も、昔は<音声言語>のみで、<文字言語>はありませんでした。中国から漢字が伝来したことによって、漢字を使って日本語を書く方法を開発し、<文字言語>を持つようになりました。

講義ポイント②

<音声言語>と<文字言語>がある理由

<音声言語>と<文字言語>のように、言語の伝達の方法が二つもあるのはなぜでしょうか。<音声言語>だけの言語も多いので、絶対に二つとも揃わないとだめというわけではありません。しかし、<音声言語>と<文字言語>は二つあったほうが便利なのです。<音声言語>と<文字言語>の得意分野は異なっており、<音声言語>の短所は<文字言語>の長所で補うことができ、<文字言語>の短所は<音声言語>の長所で補うことができるのです。

講義ポイント③

特色を理解して上手に使おう

<音声言語>は、声が届く範囲で使う方法であり、すぐに消えるので、その場限りの情報のやりとりに適しています。特別な学習も道具も不要なので、教育を受けてない相手や緊急時にも使えます。
<文字言語>は、物理的な距離とは無関係に情報のやりとりができ、複雑な内容を永続的に残すことができるので、会ったこともない知らない人や未来の人にも情報伝達ができます。
この違いを理解しておくと、話す時、書く時に、それぞれにふさわしい言葉の形が分かるようになり、上手にコミュニケーションをとれるようになります。

国際文化学部 日本文化学科

辛島 美絵 先生
専門:日本語学
  • 講義内容がめざすSDGs