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分かりやすく伝えるための視覚情報伝達デザイン

芸術学部 ソーシャルデザイン学科
学びのキーワード
  • ポスター
  • ウェブ(Web)
  • SNS
  • 映像
  • メディア
  • サイン
  • 視覚情報伝達デザイン
  • デザイン
  • プロジェクションマッピング

講義ポイント①

効果的なメディア選択

視覚情報伝達デザインの目的は、視覚的に情報を分かりやすく伝えることです。視覚情報伝達デザインは本来、印刷の世界の言葉でしたが、現在はWeb、SNS、映像などの新しいメディアがあります。例えばポスターなどを作って、人の目につく所に貼れば情報が十分に伝わるかといえば、そんなことはありません。状況に合わせたメディアと表現方法の選択は、成果をあげるために重要な課題です。デザイナーは多様なメディアの特性を正しく理解し、最適な表現を選択する必要があるのです。

講義ポイント②

環境への配慮と適切な情報量

デザインが多くの人の目に触れることを考えれば、情報伝達の表現には注意が必要です。多くの人を引きつけるだけなら、奇抜な表現にすればいいでしょう。しかし、必要以上に主張の強い表現は、情報が不要な人にとってはただのノイズでしかありません。デザインは高い公共性を求められる場合が多く、環境への配慮が求められます。
また、的確に情報を伝達するためには、情報の量を厳選する必要があります。例えば地下鉄の路線図には、路線や駅名など限られた情報しか載っていません。地図としてはまったく正確ではありませんが、余計な要素を排除することによって直感的に理解しやすい情報として成立させているのです。

講義ポイント③

新たな技術の活用

技術の進歩とともに新たに生まれる手法をデザイナーは積極的に活用しています。例えばプロジェクションマッピングはそのスケールの大きさから、多くの人が集まるイベントでの誘導案内のサインとして効果を発揮します。イベントなどの混雑時、大きな建物の壁に誘導案内のためのサインを投影することで人々に情報を伝達します。誰もが直感的に理解しやすい標識などのサインデザインとプロジェクションマッピングの融合によって、新しい情報伝達の手法としての可能性が生まれています。

芸術学部 ソーシャルデザイン学科

岩田 敦之 先生
専門:視覚デザイン学、情報デザイン学