Web模擬授業
未来社会を支えるのは情報技術者です!
理工学部 情報科学科
学びのキーワード
- ゲーム
- コンピュータ
- スマートフォン
- プログラム
- ロボット
- アルゴリズム
- クラウドコンピューティング
- オンラインゲーム(ネットゲーム)
講義ポイント①
ゲームが遅くなったり、止まったりするのはなぜ?
高校生のあなたにとって、コンピュータやインターネットは生まれたときからあるものなので、水や空気と同じかもしれません。ですから、技術的な課題や可能性はあまりないと考えている人もいるでしょう。しかし、決してそんなことはありません。例えば、スマートフォンでネットゲームを楽しんでいて、動きが遅くなったり、操作不能になったりすることはありませんか? これは、技術がまだ充分でなく、改善の余地があることを示しています。
講義ポイント②
ネットゲームに必要な技術とは
ネットゲームでは、通信を介してネットワークの向こう側にあるコンピュータとデータのやり取りをしながらゲームを行っています。このコンピュータには「クラウドコンピューティング」と呼ばれる技術が使われています。ネットゲームの面白さは、ほかのユーザーと競い合ったり、協力したりできることです。そのための情報の管理をクラウドが行っています。しかし、世界中のプレイヤーが同時にゲームを行えば、アクセス数が膨大になってコンピュータは動作が遅くなり、最悪処理が中断してしまいます。このような事態を避けるには、アクセスを受け付ける窓口となるコンピュータを増やしたり、コンピュータの処理スピードを上げたりすることが必要です。
講義ポイント③
情報技術が未来社会を支えます
しかし、単に高性能のコンピュータを導入したり、その数を増やしたりすれば良いというものではありません。情報を管理するための技術、すなわち、「アルゴリズム」と呼ばれる処理の手順を考え、プログラム化する情報技術が必要です。実は、このような技術はまだ発展の余地が多く残されています。最初に挙げたネットゲームが抱える問題点もその一つです。これから発展するロボットや「スマートグリッド」と呼ばれる次世代送電網の技術も、情報技術がなければ動作しません。未来社会の実現は、情報技術者の手にかかっていると言っても過言ではないのです。
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理工学部 情報科学科
下川 俊彦 先生 - 専門:情報科学