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ビジュアルデザインとは?日本から世界に普及した視覚言語-ピクトグラム-

芸術学部 ビジュアルデザイン学科
学びのキーワード
  • デザイン
  • イラスト
  • 芸術
  • 印刷
  • 版画
  • 水質保全

講義ポイント①

印刷形式と表現

ビジュアルデザインの表現と現在までと大きく関わりを持ってきた技術として、印刷が挙げられ、印刷の形式は1.凸版、2.凹版、3.平版、4.孔版の4種類あります。日本の歴史を見ると、木版印刷による凸版が独自の発展を遂げ、江戸初期に多色木版印刷による浮世絵が生まれました。浮世絵は、美人画、役者絵、風景画など。庶民の興味や流行に沿った題材で描かれ、出版された図版やイラストレーションです。浮世絵は版元(出版社)で企画され、制作は絵師、彫師、摺師の分業制で制作され、浮世絵のイラストレーション表現は木版印刷技術を考慮したデザインで制作されました。また、西洋でもイラストレーションの表現は当時の印刷技術を考慮したデザインで制作されています。

講義ポイント②

印刷表現を応用した研究

私は版表現を応用した印刷方法によるイラストレーションの表現の研究・制作を行なっています。試行錯誤の研究の中から、私は現在、スチレンボードという柔らかい板を使用した凸版の印刷表現を考案し、シルクスクリーン印刷を組み合わせて作品制作をしています。これは発泡スチロールで作られた彫刻作品からヒントを得て考えた技法です。私は独自の発想・展開、応用力を身につけるためには、学生時代にデッサン、平面構成、立体構成等の基礎をしっかりと学び、専門分野だけではなく様々なことに関心を持ち、失敗を恐れず行動することが大切であると感じています。それと、もう一つ、何事も一生懸命取り組むこと、一生懸命取り組んだ結果はたとえ失敗しても、価値に繋がるからです。

講義ポイント③

ビジュアルデザインの可能性

ビジュアルデザインとは視覚的な要素でコミュニケーション手段を創造することです。私の場合、版を通して、ビジュアルアート作品を制作していますが、他にもパソコンを使用して制作するなど、様々な方法があります。問題なのは、作品である視覚的要素を使ってどのようなコミュニケーションを創造していくかです。高度情報化やグローバル社会が進み、情報が複雑化する現在、コミュニケーションのあり方も変化し、一眼で理解できるビジュアルコミュニケーションがより必要となります。また今後も新しい社会に対応した、新たなビジュアルコミュニケーションの方法が創造されることでしょう。

芸術学部 ビジュアルデザイン学科

三枝 孝司 先生
専門:ビジュアルデザイン
  • 講義内容がめざすSDGs