DEPARTMENT

キミはどの学科・専攻で芸の術を身につける?
メイン画像

生産造形デザイン専攻

モノと人と社会の関わりを考え、手や機械による
造形知識・技術力で次世代のモノづくりを探究する。

生産造形デザイン専攻では、生活の中で使用し楽しむことのできる、あらゆる「もの」の作り方、使われ方、社会との関わり方などを研究し、これからの社会における「もの」について考え、それらをデザインし産み出すことを実践していきます。充実した工房設備を活用して、手加工から先端技術を用いた造形までを学びます。様々な素材特性や技術・技法を修得し、自らの手で作品制作できるプロフェッショナルを目指したり、先端技術と関わりながら様々な「もの」の生産に関わるデザイナーやプロデューサーを目指すなど、多様な方面で活躍できる、理論と実践のバランスの取れた人材を育成します。

学びのキーワード

生活雑貨 / 玩具 / 福祉機器 / 自動車 / バイク / 家具 / アクセサリー / ジュエリーデザイン /  クラフトデザイン / 金工 / 陶磁器 / テキスタイル / 商品企画開発 など

コア科目

生産造形デザイン概論

安全で快適な生活環境を形づくるために、人と物の理想の関係を計画し、創造するための講義です。前半はプロダクトデザインの基礎理論を、後半は自動車メーカーなど企業現場におけるデザインの実務を学びます。 

生産造形デザイン演習ⅠA・ⅠB

雑貨や玩具、家具や家電、自動車やロボットなど多様なテーマを設定し、商品企画から商品デザイン、モデリング、提案の過程を実際に体験し、プロダクトデザイナーとしての方法論や仕事の進め方などを学びます。 

工芸史

工芸分野の中で金属工芸・陶芸・染織を中心とし、「用の美」として日本で発展してきた意匠と表現を学びます。日本と海外、アートやデザインとの差異を工芸作品の中に探し、表現の多様性に触れ、感性を高めていきます。

漆芸実習A・B

人々の日常生活において古くから馴染みのある漆器の、下地塗りから黒塗り艶仕上げの基本工程と、漆の接着力から発展した蒔絵(まきえ)、螺鈿(らでん)などの技法や、色漆を使った変わり塗りなど、多彩な加飾表現を学びます。技法や工程を修得する中で、素材を知り、その奥深さや魅力を経験します。

取得資格

中学校教諭1種(美術) / 高等学校教諭1種(美術・工芸) / 学芸員 / 社会教育主事 など

将来の進路

プロダクトデザイナー / 商品企画・プランナー / 家具デザイナー / 生活雑貨デザイナー / デザインモデラー / 美術・工芸作家 / ジュエリーデザイナー / テキスタイルデザイナー / セラミックデザイナー / 工芸デザイナー / 企業のデザイン・商品開発部門 / 美術・工芸系教員 / 学芸員 など

学生

自分のやりたいことを突き詰められる場

  • 津田 勇羽Yu Tsuda3年生
  • 岡山県立勝山高等学校卒業

受験のために通っていた画塾の先生から、「九芸の工芸に素晴らしい先生がいる」と噂を聞いていました。その評判通りに生産造形デザイン専攻准教授の新先生との出会いは、自身に大きな衝撃を与えてくれました。金工という夢中になれることと出会えましたし、芸術やモノづくりに対する考えや姿勢も大きな影響を受けました。技術はもちろんですが、制作へのマインドやコンセプトが必要ということにも気づかせてもらいました。金工を探究したい思いに駆られて、平日は、ほぼ毎日工房へ通って制作に打ち込んでいます。一方で教職課程も履修していますが、最初はあまり関心の無かった授業も、学んでいくうちに面白さに気付くことも多く、他の学部生と関わることで世界観も広がりました。昨年の卒業制作展を見に来られたイベント会社の方から、自身が制作するジュエリーをイベントで販売する機会を頂き、思い切って挑戦する予定です。知人のために制作・販売をしたことはあるのですが、対外的に発表するのは初めてなので、そこで得られた評価を今後の作品制作に活かしていきたいです。