思考と技術を武器に、人と社会の
関わりを見つめ、問い直し、探究する。
企画デザイン専攻では、問題の「そもそも」を見つめ直し、社会との共有を企てることを目指します。デザインをはじめとするクリエイティブは、社会の問題を解決する手段として機能する一方、問題を新たに発見することを目的としていません。本専攻では、デザインや編集を軸にした思考と技術をベースに、人の営みを問い直す「課題発見力」、課題を社会と共有する「コミュニケーションデザイン力」、解決までの道筋を探究する「企画力」といったスキルを実践的に修得。多様なクリエイターと協働することで力を発揮する、次世代のカタリスト(周囲に良い刺激を与える人)を養成します。
学びのキーワード
企画戦略立案 / クリエイティブディレクション / プロデュース / 編集 / キュレーション /
プロモーション / コミュニティデザイン / コミュニケーションデザイン / まちづくり / ブランド開発 / 商品開発 / イベント企画 など
コア科目
企画デザイン演習
生活・社会におけるさまざまな課題を機能、形状、道具、環境等の側面から問題の抽出を行い、課題を具体的に解決する方法の企画・提案を行う授業です。その具体的課題のプロセスを通して、デザインが果たす役割や解決のために必要となる知識や解決方法、企画立案手法について実践的に学びます。
企画デザイン論
ブランド構築の基本的なあり方や各業界におけるグローバル企業のブランドについて、具体的なブランド思想、歴史、商品戦略、デザイン戦略、コミュニケーション戦略、デザインマネジメントなどの視点から、企業のブランド作りにおけるデザインの役割やデザイン要素について学びます。
取得資格
中学校教諭1種(美術) / 高等学校教諭1種(美術・工芸) / 学芸員 /
社会教育主事 など
将来の進路
デザインプランナー / 地域産業の商品開発 / 企業や文化行政のプランナー・編集者 /
美術館のキュレーター / 企業・各種団体の企画・総合職 など
人脈を広げながら、文脈でデザインを描きたい
- 野村 優亜Yuua Nomura3年生
- 愛媛県立松山南高等学校卒業
高校時代に所属していた美術部でデザインの力を実感し、地元愛媛を盛り上げたいとデザインの道を志しました。なかでも自分が学びたいと思ったのが、ビジュアル以上に、デザイン的な思考や土台となるロジック。地域ブランディングを学べる企画デザイン専攻は、まさに「ドンピシャ」な学科専攻でした。九芸では、自分から動けば何でもできます。先生たちも「やりたい!」と相談したことに、とても親身になって相談にのってくれるし、いろんな人や場所や企業へと繋いでくれます。学内外を問わず人脈をつくる大切さは、先生たちに教えてもらいました。コミュニケーション力が付いたことで、自分の価値観も高められています。今、力を入れているのは、場づくりのイベントです。そこで大事にしているのは、企画の道のりや文脈です。しっかり思考し、それを言語化することの大事さを感じています。こうした経験を将来の仕事に繋げたいし、地元愛媛にもデザインで貢献していきたいです。