身体を基軸に、人間を取り巻く空間・時間を捉え、
あらゆる「間」をデザインする
空間演出デザイン専攻では、“身体”を基軸に“空間”を捉え、人間を取り巻く“身体空間”“室内空間”“屋外空間”に加え“時間”をもデザインの対象とし、精神的に豊かな生活環境の実現に貢献できる空間演出デザインの専門家を育成します。身体を保護し補助する目的を満たすだけでなく、我々がより心地よくより楽しく過ごせるよう、モノを組み合わせ生み出される“空間”、空間を演出し生み出される“現象”をデザインする能力を養います。
学びのキーワード
ディスプレイ / 舞台美術 / インテリアデザイン / 照明 / 建築 / 環境 / ファッションデザイン など
コア科目
空間演出デザイン演習Ⅲ
家具・インテリア、舞台美術・ディスプレイ、建築・環境、ファッションの4つの分野から、これまでの学修を踏まえて特定の一つまたは二つの分野に研究の対象を絞り、現代のリアルな問題との関連の中で表現と研究を深めていきます。
照明計画演習
光を人間の生活に役立たせる技術である照明についての演習授業です。照明デザインの基礎的な理論や演出方法、非日常感を演出する技法などを学び、対象物や空間、シチュエーションと照明の関係を、課題を通じて考察します。
取得資格
中学校教諭1種(美術) / 高等学校教諭1種(美術・工芸) / 学芸員 / 社会教育主事 / 商業施設士 / 二級建築士受験資格 など
将来の進路
インテリアデザイナー / 照明デザイナー / ディスプレイデザイナー / ファッションデザイナー / ガーデンデザイナー / 建築デザイナー / 舞台美術家 / 環境デザイナー など
企画・運営まで考えるのが空間演出デザイン
- 伊禮 遥Haruka Irei4年生
- 沖縄県立那覇国際高等学校卒業
沖縄で開かれた美術系大学の合同説明会が九芸との出会いです。小学生の頃から設計に興味があったのですが、芸術学部でも設計ができる空間演出デザインがあることを知りました。入学当時はコロナ禍でオンライン中心でしたが、先生方がプロジェクトへの参加を勧めてくれて、他の学生と話をする機会も増え、同期はもちろん先輩後輩のつながりも広がりました。印象に残っているプロジェクトは「東区芸術文化祭メインビジュアルプロジェクト」です。副リーダーとして関わり苦労も多かったのですが、その後の学生シンポジウムで最優秀賞をいただくことができました。店舗デザインをしたいと思い選んだ専攻でしたが、空間デザインは商品販売、企画、運営まで考えることだとしっかり学ばせていただきました。卒業したらディスプレイ業界で働きたいと考えています。福岡や関東・関西でスキルアップして、いつかは沖縄に帰って故郷の街や人のために働きたいと思っています。