人々は生活を守り支えてくれる建築を活動のよりどころにしてきました。建築学科では、現代社会における色々な問題を背景にした建築の在り方を問う研究を行っています。伝統的な高齢者の住まい方を研究し現代の高齢社会における多様な居住の在り方を探り、熊本地震の建物被害調査や数値計算・実験をとおして地震に耐える建築を求め、温暖化する地球において人が心理的に涼しさを感じる空間を模索しています。研究だけでなく、熊本地震で被災された方々の仮設住宅団地内に憩いの場として使われる集会所を設計しました。このように、建築学科では建築をとおして現代社会の問題解決に貢献する教育研究に取り組んでいます。そのなかで、学生の資質を磨き、少人数教育により学生の個性を伸ばす教育を行います。建築学科の学生が取り組んだ設計プロジェクトは、全国的なコンクールにおいて毎年、非常に高い評価を得ているのが特徴です。
建築学科では、次の人材から、基礎的な知識や適性を多面的・総合的に評価し、入学者選抜を行う。
高等学校の教育内容を幅広く学習しており、建築学を学ぶために十分な基礎学力を有している人
建築学科で得られる専門知識・技能等を実生活の様々な場面に活用したり、様々な課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力を有し、積極的に社会貢献するなど活用できる人
建築学科への進学意欲、学修意欲を持ち、本学で身に付けた知識・能力を将来のキャリアにつなげるビジョンを持ち、主体的に行動できる人
・建築学科の学修を効果的に高められる程度の英語・数学能力を有している人
・建築学科の学修を効果的に高められる程度の物理能力を有していることが望ましい
建築学という学問は、理系・文系さらに芸術的な面も併せ持つ総合的な学問です。そのため大学入学前に数学・理科を中心に高校でのさまざまな教科や科目について学び、幅広い知識と教養を身につけてください。
とくに建築学を学ぶ上での基礎となる数学と理科は、高等学校で次の内容を履修していることが望ましいです。数学では、数学Ⅰ・Ⅱと数学Aについては必須とし、数学Bと数学Ⅲについてはどちらかを履修していることが望ましいです。理科では、物理を履修していると大学での建築学の学びにスムーズに接続することができます。
大学で建築学を学ぶ際は、同級生と一緒にアイデアをかたちにする設計課題や、先輩・後輩と共同で取り組む実験など、学生同士が学びあう機会があります。そのような機会をとおして物事を多面的に考察し自分の考えをまとめる事ができるように、大学入学前から授業や課外活動でのグループワークに積極的に取り組んでほしいと思います。