経済学部における専門科目と社会背景との関係性として特筆すべき点としては、「人口減少・低成長時代において、学生の皆さんを始めとする若い人達が、どのようにすれば未来への希望を持つことができるのか、そして未来に向けてどのような指針を持つべきであるのか」を考えるという点を挙げることが出来ます。日本は少子高齢化に伴い、人口減少社会へと突入しました。さらに、1990年代のバブル崩壊以降、他国と比較して低い経済成長率(国が豊かになるスピード)に苦しんでいます。そのような中で、若い人たちが未来に対し希望を持つためにはどのような指針が必要なのか、そしてその指針に向けてどのように努力すべきなのかを、学生の皆さんとともに考えています。
さらに、今現在進行しているコロナ禍が、若い皆さんを含めた我々の生活にどのような影響をもたらすのかに関しても、過去の事例の分析(リーマンショック等)を通じ示唆を与えてくれるでしょう。
経済学部は、次の意欲を持った人を受け入れる。
高等学校の教育内容を幅広く学習しており、地域・日本・世界の経済に幅広い関心を持ち、経済学を学ぶために十分な基礎学力を有している人
経済学部で得た知識や資格を生かして、地域社会に貢献したり、グローバルに活躍したいと考えている人
経済学部への進学・学習意欲を持ち、本学で身につけた経済学の知識や資格を将来のキャリアにつなげるビジョンを持ち、主体的に行動できる人
以下の能力を有していることが望ましい。
英検準2級
数学検定3級
経済学の根幹をなす経済理論では、人々の行動原理や現代の経済社会を説明するために必要な専門用語を数多く学習します。それらの定義や使い方を理解するためには、高いレベルでの読解力(国語力)が必要になります。また、理論を論理的に展開するためにしばしば数学が用いられます。経済学部では、経済数学という科目も提供していますが、高校の時から方程式の解法や微分積分といった分野を中心に数学の勉強にも力を入れてください。
経済学部では、経済理論以外にも、経済思想や経済史、地域社会、海外事情といった幅広いトピックを扱う科目が用意されています。これらは現代社会の形成を理解するために必要不可欠な知識であり、より良い社会を実現するために解決すべき問題を見つけることに役立ちます。高校時代から日本史、世界史、地理、公民、政治経済を重点的に学習しておくと、これらの科目の理解がより深まります。