アドミッション・ポリシーの解説Admission Policy

理工学部 電気工学科

学科の専門(教育研究)と社会背景(問題)との関係

現在、地球温暖化等の気候変動により、災害は多発化し、被害も激甚化、多様化しているため、大規模自然災害への対応が求められています。また今後日本は、人口減少・高齢化やエネルギー資源の安定確保、脱炭素化等の課題にも直面します。

そこで電気工学科では、化石燃料からの脱却や温室効果ガスの実質排出ゼロを目標に、クリーンエネルギー発電や省エネ技術の開発、電気機器の高効率運用・制御に関する研究等を行っています。また、豊かで快適なライフスタイルや、自然災害発生時でも柔軟に対応可能な社会を実現するために、身の回りのエネルギーを用いた環境発電や大容量、高出力、高効率な電力貯蔵設備の開発、あらゆるモノをつなぐ次世代通信に関する研究も行っています。

これらが実現されれば、温室効果ガスの排出ゼロやエネルギーの自給が可能になり、快適、安全・安心な居住空間「スマートハウス」、さらには持続可能なコミュニティ「スマートシティ」の実現に貢献できます。

電気と通信の融合に、今後、AI(人工知能)が加わることで、イノベーションの創出が期待できます。

アドミッション・ポリシー

電気工学科では、学部の要件に加え、次の意欲を持った人を受け入れる。

  • 1.電気エネルギー、電子デバイス、情報通信に興味を持っている人
  • 2.電気関連分野の専門知識を身に付けようとする意欲が高く、技術・技能の修得に積極的に取り組もうとする人
  • 3.学修の成果を電気関連分野の現場で適切に活用して、地域社会に貢献したいと考えている人

解説

  • 知識・技能
    「何を理解できるのか、何ができるのか」

    高等学校の教育内容を幅広く学習しており、電気工学を学ぶために十分な基礎学力を有している人

  • 思考力・判断力・表現力
    「理解していること・できることをどう使うか」

    電気工学科で得た電気エネルギーや通信システムの知識・技能等を実生活の様々な場面に活用したり、様々な課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力を有し、積極的に社会貢献するなど活用できる人

解説
  • 主体性
    「学びに向かう力・人間性等の涵養」

    電気工学科への進学・学修意欲を持ち、本学で身に付けた電位エネルギーや通信システムの知識・能力を将来のキャリアにつなげるビジョンを持ち、主体的に行動できる人

高等学校段階までに培ってほしい力

電気工学科では、現代社会の様々なニーズに対応し、21世紀の生活を創造できる電気・電子・情報通信技術者の育成をめざし、幅広い分野での応用力、および実践力が身につく系統的な教育・研究活動を行っています。この電気・電子・情報通信工学について学ぶためには、数学と理科の知識・能力が土台となります。

数学については、基本的な概念や原理を理解し、論理的な見方・考え方を働かせ、数学的に考える資質・能力が必要となってきます。そのため、基礎的数学力(数学I・II・数学A程度)を身につけており、数学III、数学B(数列・ベクトル)まで履修していることが望ましいです。

理科については、自然の事物・現象に対する概念や原理・法則の理解、科学的に探究するために必要な観察、実験などに関する技能などが必要となってきます。特に、電気工学を学ぶ上で基礎となる科学的知識(物理基礎)を身につけていることが望ましいです。

さらに、高等学校での「総合的な学習(探求)の時間」等における横断的・総合的な学習により、課題を見つけ、解決していくために必要な資質・能力を身につけていれば、大学ではより実践的な力を身につけることができます。

理工学部

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