<キーワード>社会課題と向き合う博物館
令和5年度 文化庁「大学における文化芸術推進事業」
2024九州産業大学国際シンポジウム
博物館と医療・福祉のよりよい関係
〜日本・英国・米国をつなぐオンライン開催〜
<開催趣旨>
博物館は、地域社会でどのような役割を果たすことができるでしょうか?
私たちは、そんな疑問を持つ中、「博物館と健康・ウェルビーイング」に注目してきました。
そして、文化庁からの支援を受け、英国や米国の先進事例調査を進め、両国の博物館関係者と、コロナ禍にあっても途切れることなく交流を継続してきました。
近年は、その成果を広く日本の博物館関係者と共有するため、2019年は「地域社会での博物館の役割」、2020年は「博物館と医療・福祉とのよりよい関係」、2021年は「コロナ禍での博物館活動」「博物館と高齢者の健康、幸福感」、2022年は「博物館浴と高齢者の健康、幸福感」、そして2023年は「芸術文化・博物館浴による、子ども・若者のメンタルヘルス支援を考える」をテーマに、米国、英国をつないだ国際シンポジウムを対面やオンラインで開催しました。
2024年は、「社会課題と向き合う博物館」をテーマとします。
我が国では、小・中学生の不登校が24万9千人(2022年度調査、文部科学省)を越え、15歳から39歳までの若者の引きこもりは54万人(2023年3月発表、内閣府)、そして2025年には認知症高齢者が5人に1人(2022年度高齢社会白書)という深刻な状況にあることから、子どもから高齢者までの健康・ウェルビーイング対策は喫緊の課題です。
こうした深刻な事態の改善に向け、地域の社会資源の一つである博物館は、コレクションを活用して、どのように深刻な社会課題に向き合うことができるのでしょうか?
そこで今回は、英国のダリッチ・ピクチャーギャラリーから「コレクションを活用した、中1ギャップ支援プログラム= ‘MARK MAKERS2022’」の事例報告、そして米国のケアリングカインドから「文化芸術で認知症高齢者・家族を支える活動」の事例報告を受け、社会課題と向き合う博物館の姿、そして今後の展望について、日本の参加者と一緒に考えていきたいです。
※博物館浴:博物館見学を通して、博物館の持つ癒し効果を人々の健康増進・疾病予防に活用する活動。
オンライン開催(Zoomを使用)
2024.1.27SAT 日本時間20:00-22:30
「 社会課題と向き合う博物館」
定員100名(先着順) 要事前申込・受講料無料・同時通訳あり
〈申込方法〉
次の情報を明記の上、お申し込みください。2024年1月5日(金)から先着順に受け付けます。
受講決定可否、Zoomの参加用URLを後日メールにて通知します。
件 名:2024国際シンポジウム
内 容:① 氏名、所属、 ② このシンポジウムに期待すること
メールアドレス:museum03@ip.kyusan-u.ac.jp
〈問合せ先〉
九州産業大学「2024国際シンポジウム」事務局
E-mail:museum03@ip.kyusan-u.ac.jp(事務局長:中込 潤)
〈開催内容〉
2024.1.27 SAT 司会進行:緒方 泉(Izumi Ogata)/九州産業大学地域共創学部教授
日本時間20:00 開催の挨拶:大日方 欣一 (Kinichi Obinata)/九州産業大学美術館長
20:05-21:05 発表:ジェーン・フィンドレー(ダリッチ・ピクチャー・ギャラリー Head of Programme and Engagement)
ダリッチ・ピクチャー・ギャラリーコレクションを活用した、中1ギャップ支援プログラム=‘Mark Makers 2022’とは?
発表:アレックス・ボウイ(ダリッチ・ピクチャー・ギャラリー Schools Programme Manager)
‘Mark Makers 2022’は、どのように学校に関わり、そして教員・子どもたちはどのように変容したのか?
発表:メレディス・ウォン(ケアリングカインド Director of connect2culture®)
文化芸術で認知症高齢者・家族をいかに支えるのか?
21:05-21:20 休憩
21:20-22:15 質問を基にしたディスカッション
モデレーター:緒方 泉
パネリスト :ジェーン・フィンドレー
アレックス・ボウイ
メレディス・ウォン
22:15-22:25 登壇者の3名から、まとめのメッセージ
22:25-22:30 閉会の挨拶:大日方 欣一 (Kinichi Obinata)/九州産業大学美術館長
〈主催〉
「2042年問題」觧決に向けた社会資源を活用した「健康寿命」増進プログラム開発とリンクワーカー人材育成事業実行委員会、( 九州産業大学美術館<代表>、九州大学総合研究博物館、海の中道海洋生態科学館、福岡市博物館、福岡市美術館、田川市、石炭・歴史博物館、直方谷尾美術館)、九州産業大学
チラシ詳細PDFはこちら→2024国際シンポジウム