SPECIAL COLUMN

各業界の最前線を走り続ける“九芸卒”の先輩たちから、熱いメッセージ。

絶対的な正解がないことに 自分なりの答えをみつける

  • ㈲ソラ町浦 歩夢
宮崎県立小林高等学校出身 新研究室

九芸には、いい意味で期待を裏切られました。芸術分野の学びは、レポートを提出して終わりではなく、答えのないことをずっと考え続けること。キラキラなキャンパスライフは待っていませんでしたが、それ以上の刺激と葛藤にあふれる毎日でした。結果として見えてきたのは、モノづくりが好きだということ。九芸はそれを証明してくれる場所でした。伝統技法を守りながらコツコツ極める道もありますが、基本をアップデートしていくのが自分のスタイル。プロダクトや写真、料理など幅広く学んで経験を積んだことで、自分のつくる作品に化学反応みたいなものを楽しめています。卒業制作の雲のイス『Nuage;ニュアージュ』も専門の金属以外で、これまでにないサイズで未知の領域に挑戦した作品です。モノづくりにおいてプロとアマチュアの境があると思うのですが、自分はプロ側に立ちたい。そのためにも、作って終わりではなく、常に「なぜ」を大切にして考えていきたいです。 


「Veil」

令和4年度学生表彰・理事長 受賞
「第32回公募2022日本ジュエリー展」優秀賞