VOICEライブ体験記
ミレニアムの年の夏の日、近所のレンタルレコード店が閉まるというので覗いてみると、CDがカゴに山となって積んであった。何か知らないものを聴いてみたいと思っていた私は、おびただしいCDの中から、VOICEの3rdアルバム「クレッシェンド」(1995)を引き当てた。VOICEと言えば確か、ある日テレビで歌っているのを聴いていた夫が「‥‥何か今、すごいものを聴いた気がする。」と言いながら居間から出てきた、あれだ。その時は、Speedの「White Love」とかいう歌をアレンジして歌っていたらしい。こうして「クレッシェンド」は、ワンコインでうちに来た。
それから2年。聴き続けた。聴き飽きなかった。曲はシンプルでストレート。声にパワーがあったので、いつも平日夜の一番疲れきった時間に皿を洗いながら聴いた。労働歌のようなものだった。
ライブがあったら行こう、次のアルバムが出たら買おう、と待ったが、告知はなかった。インターネットをするようになって分かった。VOICEの活動の場は主に、東京、北海道、南九州。どおりで福岡に来ないわけだ。(←2002年当時のこと。2003年には北部九州その他いろいろ加わっている。詳しいことはオフィシャルホームページhttp://voice-fan.net//へ)。
で、東京ではしばしばストリートライブも行われているという。
受身でいては聴けないんだな、と分かった私は、2002年6月、運良く東京でのワークショップと重なったので、ストリートライブに行くことにした。直前に,、ネットでしか買えないアルバムを買った。アコースティック系の「0彩」(2001)の優しい響きを気に入り、2ndアルバム「ブルー」(1994)の暗さに驚いて(正直、ファンにはなれないな)と思い、1stアルバム「ナチュラル」(1993)を聴いた時、「めっちゃ有名人やんか!!!」と、のけぞった。デビュー曲だという「24時間の神話」は、誰でも街で聴いたことがあるような曲だった。
で、ライブへ行き、結論から言えば、たいへん面白い思いをしたのだった。
VOICE体験記(1) 吉祥寺ストリート(2002年6月)
VOICE体験記(2) 小倉ライブハウスWOW(2003年5月)


← 2003年博多での写真。右がヒデ(別所秀彦)さん、左がヨッチ(別所芳彦)さん。
*写真掲載については、VOICEのお二人の許可をいただいています。