アドミッション・ポリシーの解説Admission Policy

人間科学部 臨床心理学科

学科の専門(教育研究)と社会背景(問題)との関係

現代はストレス社会といわれており、人々の心の健康について、国民的関心が年々高まっています。学校への適応困難や、発達障害やうつ病、働く人の心身の不調、PTSD、災害によるストレスなど、心の問題への支援の対象や場が広がる中、心理学や福祉学の専門的スキルは多方面に活かされています。

本学科では、こうした専門的スキルを身に付けるため、自己理解や他者理解を深めるための体験的学習を積み重ね、支援機関と連携した実習で実際に要支援者に寄り添う機会を取り入れつつ、心の支援に専門的スキルがどのように活かされ、心を支えていくかを様々な領域にまたがって学修します。

文系、理系、芸術系を備える総合大学である本学においては様々な「人・もの・こと」との出会いが可能です。本学科では、人間力を高めながら、心理学、福祉学が学べます。

アドミッション・ポリシー

臨床心理学科では、大学及び学部のポリシーに加え、次の能力・意欲をもった人を受け入れる。

  • 1.心理学や精神保健福祉学に関心があり、学習意欲が高い人
  • 2.物事を多面的に考察し、自分の考えをまとめることができる人
  • 3.人の心に寄り添い、適切に援助する態度・技術を学び、社会に貢献したいと考える人

解説

  • 知識・技能
    「何を理解できるのか、何ができるのか」

    高等学校の教育内容を幅広く学習しており、臨床心理学・精神保健福祉学を学ぶために十分な基礎学力を有している人

  • 思考力・判断力・表現力
    「理解していること・できることをどう使うか」

    臨床心理学科で得た臨床心理学・精神保健福祉学に関連する知識・技能等を実生活の様々な場面に活用したり、様々な課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力を有している人

解説
  • 主体性
    「学びに向かう力・人間性等の涵養」

    臨床心理学科への進学・学修意欲を持ち、本学で身に付けた臨床心理学・精神保健福祉学に関連する知識・能力を将来のキャリアにつなげるビジョンを持ち、主体的に行動できる人

高等学校段階までに培ってほしい力

臨床心理学科では、人間に対する探求心や、共感力を持った人材を求めています。

高等学校では、人間行動の科学的理解に必要な基礎学力や人々の生活に深くかかわる法律や制度、社会や文化への理解力を身に着けておくことが求められます。

具体的には、英数国の3科目に加え、社会科科目、理科科目等における幅広い知識と理解、および多様な領域での興味関心に基づいた課外活動等の実績が必要とされます。例えば、文学作品に多く触れることからも、人の心の奥深さ・不思議さへの理解を深めることができます。また、美術や音楽などの芸術作品を鑑賞したり、自ら制作や演奏、スポーツにおける能力や技術の向上に関わったりして心躍る体験を重ねることも、豊かな感性を養い、言葉を超えた人間理解の力を培う上ではとても重要です。

一方で、直接人と関わり合う体験もできるだけ多く積んでおいてください。部活動やボランティア活動などでの体験とそれに関連した意見交換、関心を持ったテーマについて自分自身で本を読んだり、資料を探したりして調べることも、体験を意味づける上で非常に大切です。

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