令和5年度日本学術振興会 「ひらめき☆ときめきサイエンス〜ようこそ大学の研究室へ」
「博物館で、リラックス効果がある?-生理・心理測定による科学的な実験を体験しよう-」
開催趣旨
現代社会はストレス社会とも言われています。
皆さんも、日ごろの生活でいろいろなストレスに直面していませんか?
ユネスコの「世界子供白書2021」によると、世界の10歳から19歳までの若者の約7人に1人がメンタル不全を抱えていると言います。
私たちは、地域の医療・福祉機関と連携した、地域住民のための「博物館浴(博物館見学を通して、博物館の持つ癒し効果を人々の健康増進・疾病予防に活用する活動)」の研究を進めています。具体的には、博物館の作品を鑑賞する前後に、生理測定(血圧、脈拍、唾液アミラーゼなどのバイタルデータ)、心理測定(POMSなど質問紙) を行い、リラックス効果を判定します。
博物館に行くと、「広くて落ち着く」「絵を見ると、うっとりする」などの声を聞くことがあります。しかし、これは個人の感想で、科学的な根拠はありません。
今回は、中学生・高校生の皆さんを対象として、「博物館浴」体験前後の生理・心理測定から、リラックス効果を科学的に分析する研究の現場を紹介します。
合わせて、学芸員や大学生との交流から、未来の博物館像を考える機会を提供します。
「博物館浴って、何?」「学芸員って、どんなことしているの?」ということを知りたい、聞きたいという皆さんの参加をお待ちしています。
実施日・実施場所
第1回/8月5日(土):嘉麻市立織田廣喜美術館
第2回/8月19日(土) :福岡市博物館
第3回/10月28日(土):福岡市科学館
第4回/2024年1月5日(金):九州国立博物館
講師:緒方泉(九州産業大学地域共創学部教授)、吉田公子(九州産業大学美術館准教授)、中込潤・福間加容・土屋和美(九州産業大学美術館/学芸員)他
定員:各回先着20名(全4回)※単発参加も大歓迎!
対象:中学生・高校生
※なお、生理・心理測定への影響を配慮し、保護者の会場内での見学はご遠慮いただきます。
参加費:無料(お弁当・おやつ・お茶を用意します。)
持ち物:筆記用具
申込み期間・方法
7月14日(金)午前10時〜7月19日(水)午後9時
メールで先着順に受け付けます。
以下の要領で、1人1件ずつメールしてください。
①件名:ひらめき☆ときめきサイエンス(参加希望日、開催場所を記入すること)
②内容:氏名(ふりがな)、郵便番号/住所、学校名/学年、生年月日、緊急連絡先電話番号、保護者氏名
③メールアドレス:museum03@ip.kyusan-u.ac.jp
(留意点)受講希望者は必ず保護者の同意を得てください。また、提出いただいた個人情報は、受講申込み手続きを目的として使用し、それ以外の目的や第三者に提供することはありません。
(人権の保護及び法令等の遵守への対応)
本プログラムでは、参加者の血圧・脈拍や心理測定データを収集するため、九州産業大学「ヒトを対象とした研究に関する倫理委員会」の承認を得た上で実施します。具体的には、参加者に対してプログラムの内容について、口頭・文書で説明し、同意をいただいた後に実施します。
なお収集したデータについては、個人情報が特定されないよう匿名化した上で、専用の記録媒体に保存し、研究代表者以外が見ることができないようにします。
こうした研究の手続きも、「未来の博士」を目指す皆さんにお伝えしたいです。
主催:九州産業大学、九州産業大学美術館
共催:日本学術振興会、九州国立博物館、福岡市博物館、福岡市科学館、
嘉麻市立織田廣喜美術館
問い合わせ:九州産業大学美術館メールアドレス:museum03@ip.kyusan-u.ac.jp
チラシPDFはこちら