機器一覧【調製】

高速大容量冷却遠心機

試料を高速で回転させ、その時に得られる遠心力を用いて、試料を密度差で分離するための装置であり、試料に遠心力をかけるためのローターとそれを回転させるための駆動部からなる。ローターには。固定角ローター(アングルローター)、水平ローター(スィングローター)などがあり、それぞれのローターには、容量、最高回転数が決められており、実験の目的に合わせて最適なものを選択する必要がある。

機器名 高速大容量冷却遠心機
メーカー・形式 KUBOTA 7780 Ⅱ
主な用途 生物試料などの遠心分離

キュリーポイントインジェクタ

マイクロシリンジと同じ動作で、固体試料をGC/MSに導入できるインジェクターである。従来のパイロライザーの手間を省くことができることから、ポータブルパイロライザーとも呼ばれている。この装置を用いることで、GC/MSによる高分子材料の組成や微細構造の簡易な解析が可能となる。また、付属の吸着管にガスを捕集することで、大気や室内環境の分析や試料より発生するアウトガスの分析も可能となる。

一回に注入する固形試料は0.1mg以下が望ましい。試料が多すぎると、装置の流路、GCのカラム、MSの検出部を汚染する可能性がある。

機器名 キュリーポイントインジェクタ
メーカー・形式 日本分析分析工業 JCI-22
主な用途 固体・液体試料の熱分解、気体成分の加熱濃縮

粉体大気圧プラズマ処理装置

本学総合機器センターの研究成果を基に、製品化された装置である。誘電体バリア放電で発生させたグロープラズマによって、粉体試料の表面処理を均一に行う装置。プラズマガスは、ヘリウムをベースに窒素、酸素、アルゴン等を選択することにより、各種官能基を粉体表面に付加することができる。ポリマー、セラミックスなどの絶縁性の粉体を対象とするが、フィルム、繊維も処理できる。放電容器は、標準容器(容積120cc)と大型容器(容積360cc)がある。プラズマ出力は最大2kWである。

機器名 粉体大気圧プラズマ処理装置
メーカー・形式 九州計測器 Plamino
主な用途 粉体試料の表面処理を均一に行う