
北海道最古のライラックの木。
ライラックは、アメリカから北海道に入ったとのこと。
触れてみると、(このときは5月だったけど)この木の、からだの芯が冷えている感じがした。
厳しさと、短い春夏。
どんな思いで、異国での一生をすごしているのだろう。
この木は、お便所の前にあって、日陰だ。

ライラックの林。濃い赤紫の花が、控えめに開く。

八重桜。
この桜は、広い広い野原の縁に一本立っていて、
なんとなく、植物園の中ではマスコット的な、目立つ存在。
もし、バウムテストでこういう木を描くと、何か言われそうだ。
周りに障害は何もなさそうなのに、なぜにこの形状か。
幹に手を触れてみると、
あったかくて、ほんわかして、「幸せ」。
とにかく、幸せな感じしかしなかった。
この木に何があったのか、知る由もないが、
どんな過去があったって植物は、今を生きるものなのだろう。

再び明るい道。
歩きながら、日ごろのことを思う。
授業の提出物に、「死」と隣り合わせの文字、
「覚えてますか」と声をかけられ、1年前に聞いた確かに苦しい日々、
数百人単位のすれ違い。
私に何ができるのか。
折れている木、曲がった木、いろいろな木があるように、
がたがたの道、行き止まりの道、いろいろな道があるように、
人生もきっと他人と比べれば、悲惨なほど歴然と、不公平なものだろう。
けれどそういう道でも、あきらめずに歩いていれば、昔より楽だ、と感じるときがくるはず。
ふと前が開ける時があるはず。
もう少し長く生きたら、「そういう過去があったからこそ分かること」、きっとあるはず
少しだけ(?)長く生きたから言えること。
***********************
で、気に入って、秋にも行ってしまった。
秋の花々。というかいろんな季節の花が咲いてるような。

可憐ですね〜。

薔薇。

やたら大きな葉の、ナスタチューム。
北大植物園のHPはこちら。
正式には「北海道大学北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーション植物園」と言うそうです。
冬は閉鎖なので、ご注意を。
http://www.hokudai.ac.jp/fsc/bg/
☆ 一人遠足 in 北大植物園(1)に戻る