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ワーク編「気がかりなこととギフト」
(*個人あるいは個人的グループに利用される場合以外の無断転用をご遠慮願います。)


このワークは、ジェンドリンの6ステップをもとに作成しています。通常は、ステップ5、6のあたりでじっくり自分の内側を感じることで十分でしょうが、フォーカシングをこれから知ろうとする方のワークショップで、はじめて「問題を取り上げる」ときには、何かが手に入るという道筋がはっきりしていたほうが見通しを持って取り組み易いのではないかと思いまして、このようなワークを作っています。


1 【準備する】
  自分の居心地のいい場所、姿勢を見つけましょう。
ゆっくり呼吸をしながら、落ち着く時間を取りましょう。

2 【選ぶ】
  自分の内側にやさしく尋ねてみましょう。「今の生活の中で、何か気がかりなことはあるかな。
  時間をとって感じてみようかな、と思うようなことはあるかな。」

3 【フェルトセンスを招く】
  「それを思い浮べると、からだはどんな感じがしてくるかな。」
  「それを、からだのどの辺りで感じるかな。」
  感じが出てくるまで、ゆったりと待ってみましょう。

4 【フェルトセンスを感じる】
  どんな感じなのか、しばらく味わってみましょう。
「ああ、こんな感じなんだなー」と思いながら、その感じと一緒に居ましょう。
  強く感じる必要はありません。そのままに感じてみましょう。
(感じるのが苦しい時は、深入りせず、楽に眺められるぐらいの距離をとってみましょう。見るのも苦しい時は深呼吸して、一旦やめましょう。)

5 【フェルトセンスを描写する】
  その感じを表現するような言葉を探してみましょう。
  (例えば「重たい」「白っぽい」「もやもやする感じ」「引っ張られるようだ」「動いている」などというように。)
  言葉が浮かんできたら、「この言葉はぴったりかな、どうかな」と、感じに照らし合わせて確認しましょう。(「そうそう。ぴったり」という感じがしますか。あるいは、「もっと別の言葉がいいかも」という感じがしますか。)

もし、途中で感じが変化するなら、変るままについていきましょう。そしてまた、感じを表現する言葉を探してみましょう。


6 【フェルトセンスの意味を尋ねる】
  「この気がかりの中の、何が特に、こういう感じにさせているのかな」と思ってみましょう。
  (例えば、「この気がかりの中の何が特にこんなに重いのかな。」
 あるいは、「この感じが最も強くなるパターンがあるとしたら、どんな状況かな」と思ってみてもいいかもしれません。
  答えらしきものが内側から浮かんでくるかもしれないので、待ってみましょう。

  何かが浮かんできたら「ああ、そうなのかな?」と、感じに照らし合わせて確認しましょう。(「そうそう」という感じがしますか。)

7 【何が必要かを尋ねる】
  「もしも何があったらこの感じがもっと楽になるかな」と思ってみましょう。
  あるいは、「この感じ全体は、何を必要としているのかな」
「天の助けがあるとしたら、何があったらいいかな」と、内側に尋ねてみてもいいでしょう。

何か思い浮かんできたら、「そうか、これがあったらいいのかな?」と、感じに照らし合わせて確認しましょう。
「そうそう」という感じがしたら、「それがあったらいいんだね」と、そのまま受け止めましょう。
それが付け加わったところをイメージして、感じがどのように変わるか、感じてみましょう。

8 【自分に言葉を送る】
  その気がかりを今まで抱えてきている自分に、何か、かけてあげられる言葉をみつけて、
自分の内側にねぎらいの言葉をかけましょう。

9 【終わりにする】
  自分の内側に向けて挨拶をします。
  「今日はありがとう。また時間を取って感じに来るからね」といった言葉をかけましょう。
  ゆっくり自分のペースで、部屋に注意を戻してください。



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