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カウンセリング演習
1 紹介
話し手として聴き手として、カウンセリングの応答・態度に慣れ親しむことを目的とします。授業は紙上での作業と、ペアや小グループでの対話を含み、ステップ・バイ・ステップで進みます。

2 連絡
以下のように、武道館での授業もありますので、連絡に留意していてください。

9 /18 オリエンテーション
9 /25 リラクゼーション 武道館2階
10/ 2  カウンセリング(非言語コミュニケーション)
10/9 カウンセリング(非言語コミュニケーション)
10/16 カウンセリング(基本的なリスニング)
10/23 カウンセリング(基本的なリスニング)
11/6 カウンセリング(基本的なリスニング)
11/13 休講
11/20 カウンセリング(質問を含めたリスニング)
11/27 カウンセリング(質問を含めたリスニング)
12/ 4 カウンセリング(聴き手の自己開示)
12/ 4 カウンセリング(聴き手の自己開示)
12/18 カウンセリング(聴き手の感性を高める)
12/19(予定) イメージ誘導  *補講。教室変更の可能性あり
1 / 8 カウンセリング(聴き手の感性を高める) 武道館2階


3 期末レポート

課題名「カウンセリング演習を体験して感じたこと」
字数 2000字程度です。

後期終わった時点で自分の中に残っている印象で書いていただければいいと思います。毎回の「体験メモ」に記載なさったことを、レポートに転用してOKです。
レポートの内容に、もし、「日常で意識・応用してみて感じたこと」が入っていれば、評価を高くします。
意識・応用がうまくいったという話でも、うまくいかなかったという話でもどちらでもよいです。

提出日は、
1月29日(金)15:20までとします。森川に手渡すか、森川研究室のドアの下から投げ入れてください。







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2009年12月19日(土)
第13回
補講日です。人数が少ない日なので、静かなほうが良い実習をと思い、今日は「カラーブリージング」などのイメージ誘導をしました。相手にリラックスしてもらえるような声と気持ちを練習する機会として、イメージ誘導を選びました。2回、イメージ誘導をやってもらうと、だんだん、ゆっくりと深呼吸するような話し方のペースで、できていました。教示は自分のオリジナルを加えながら読んでいただいて構いません。地元でやってみてください。
今までで一番リラックスできたとか、相手の方の声によってリラックスできた、という感想が多かったです。
就職の説明会や公務員講座で、いつもの人数の3分の2ぐらいの方しかおられませんでしたので、大丈夫だろうと思っていたのですが、中には周りの声が気になって集中できなかった、という人もおられたようです。教室を広いところにしたほうがよかったかな…。皆さんその中でよく健闘しておられました。
2009年12月18日(金)
第12回
カウンセリングではことばづらを聞くだけでなく、聴き手が感じながら聴くことが大事です。聞いているからには、聴き手は何らかの感じをもっているはずです。面接の中では、時と場合に応じて、なんらかの形で聴き手の印象を伝えることもあります。
そこで、聴き手の感性を高めるというテーマで、相手の話を聞きながら自分のなかに起こってくる漠然とした感じに気づいてみるというワークをやりました。具体的には、色を使って表現してみるということを、やっていただきました。
話し手と聴き手の描いたものが似ていて驚異の一致率だったとかいう感想が少なくなかったです。不思議なものですよね。でも、似てなかったからといって、全然気にすることはありません。それはそれで、「ああこういうふうに受け取ってくれたんだな、と、面白かった」と、話し手は思うものですし、ひょっとしたら、話し手が意識していないような部分を聴き手の人が感じ取っていたかもしれませんからね。
2009年12月11日(金)
第11回
聴き手の自己開示という単元の2回目です。相手から質問されたときの対応について考えてみました。
実習では、想定事例でもって、どなたかに役柄をとっていただき、グループでその役の方の話を聴いていくということをしてみました。今までの実習の総まとめで、いろんな応答を使いながら、聞き手の方はやってくださっていました。
すぐに何を言っていいか分からないような難しい相談されて、まずは話を聴いたり質問したり、相談者の真意がどのあたりにあるのかを感じ取ることをやってくださってて、よかったと思います。
相手から相談され質問されたとき、すぐに答えを出してやりたくなるものですが、実際は、すでにその人の中に答えがあったりします。なので、クライエント自身の考えを引き出すjことが大事です。相談者役をしてみると、そのあたりを、身をもって感じられたようです。
2009年12月4日(金)
第10回
聴き手の自己開示という単元の2回目です。相手から質問されたときの対応について考えてみました。聴き手がコメントをする場合のことです。押し付けにならないようなコメント、ということでIメッセージを勉強しました。紙上練習はややマニュアルチックにやりましたが、「参考程度に聞いてね」という気持ちが大事ですよね。
実習は、1対1で、3分間話を聴いたあと、カウンセラー側が自己開示(コメント)する、という形で行いました。
普段話したことのない人と話したり、意見交換するということに、すっかり、慣れられましたね。
2009年11月27日(金)
第9回

質問の単元の2週目です。前回の実習はある意味質問攻めでしたが、今回は、リフレクション+質問ということで、想定事例も実習も、やっていただきました。想定事例のほうは、なかなか難しいものを持ってきてみました。一瞬、どうしたらいいだろう、自分なんかで聴けるかな、と思うかもしれませんが、話が深刻になっても、要はこの人がどうしたいのか、周りにどうあってほしいのかといった点など、落ち着いて聴いていくと、良いと思います。
実習は、いつもよりも長い時間、人の話を聴くという実習を体験していただきたく、4人組で1人の人の話を聴く実習をしていただきました。
時間の関係で、4人のうち1人だけに話し手になっていただきましたが、「興味を持って聴いてくれたので長い時間でも話せた」という感想が多かったです。聴き手になった人の中には、他の人のリフレクションや質問が自分とは違ってて参考になった、といった感想もあり、なるほど確かにそうだよなと思いました。
次回からまた1対1の実習に戻ります。

2009年11月20日(金)
第8回

一週休講しましたので、二週間ぶりとなりました。質問、という単元に入りました。オープンクエスチョン、クローズドクエスチョンといった分類は、自分の引き出しを増やすための参考にしていただければと思います。
「人に会ってはじめのほうはクローズドクエスチョンを使い、だんだん会話がのってきたらオープンクエスチョンを使うといいのではないか」といった感想などをいただいて、なるほどと思いました。

2009年11月6日(金)
第7回

今日は、アクティブリスニングの3回目ですので、ビデオを見ました。
i意外と、ロジャースのビデオを観たことがないとのことだったので、
クライエント中心療法で有名なロジャースと、グロリアさんとの面接を観ていただきました。
こんなところにこんな長い沈黙がある、とか、ひたすら話をまとめていてそれがうまかったとか、手をけっこう動かしていたとか(確かに…)の、皆さんの驚きポイントや、グロリアさんについての観察を、なるほどと思いながら、感想を読ませていただきました。
カウンセラーの意見(助言)を言わず、ひたすら、クライエントさんが本当のところどう
したいのか聴こうとしていた面接ですが、その背景にはロジャースの「本当にどうしたいか、自分自身で答えを出すのが、結局は一番いいんだ」という強い信念があり、そっちのほうに向かわせていくところがありますので、ある意味、高度に誘導的な面接とも取れます。
講義は、「〜すべき」「〜したい」といった複雑な気持ちの、何に力点を置いて聴いていくのかといった話をいたしました。
実習は、今週から、完全にくじで相手をきめましたから、一瞬緊張が走りましたが、けれどけっこう、話しやすい雰囲気を聴き手のほうが出しておられて、話がもりあがるためか、相手の話す声が聴き取りづらい、という状況になってきたようです。聴き取りにくかったら聞き返していいですよと、私が言っておけばよかったです。
今回、紙上練習をする時間がなく、これは飛ばして、次回は新しい単元に入ろうかとも思ったのですが、どうも、前回も、紙上練習の途中で終わっていたようです。すっかり忘れていて、すみませんでした。
なので、次回11月20日は、今回お配りしたプリントの紙上練習から入りたいと思います。

2009年10月24日(土)
第6回

今日は、カウンセリングのど真ん中です。
 アクティブ・リスニングのリフレクションを、身近なものにするために、想定事例を使って、応答を考えていただきました。
皆さん、ポイント(相手の感情が表現されている部分)をとらえるのが難しい、と言いながら、健闘していただきました。
なお、リフレクションは形ばかり整えても、ほんとに、オウム返しということになってしまいますので、ロジャースが言い出した、三条件を講義しましたが、自己一致のところまでで終わってしまいました。まずは聴き手が、自分で自分の感情を把握している、ということが大事なんだ、と思っていただければとおもいます。

実習になると、感想に「相手の人のリフレクションが上手かった」とか「話をまとめて返してもらうと聴いてもらった感じがした」とか「話やすかった」と書いている人の数が多く、皆さんが聴き手として一生懸命やられたのだなと感じました。

2009年10月16日(金)
第5回

今日から、いよいよ、カウンセラーが言葉を使って応答する実習に入りました。私の下手なマンガで、カウンセリングの応答を概観していただいたあと、カウンセラーが聞き役をすることの意義について、講義いたしました。
実習は、自分で自分の想念を受容する瞑想をやっていただいたり、クライエントが一行ずつ話すのを、カウンセラーが余計なものを何も付け加えないでリフレクション(伝え返し)をする練習をしてみました。1分間「〜したい」「〜してみたい」だけを話すのは、話し手としては、普通の生活ではしないことですから、戸惑った方もおられたでしょうが、他の人の「〜したい」の話を、「ああ、そうなんだな」と思いながら聞くのは、相手のことが少し分かった感じがして、面白い面があったのではないでしょうか?
その後、聴き手−話し手の役割で、2分間カウンセリングをしていただきました。「聴いてもらえた感があった」「気持ちがはっきりした」、といった感想がけっこうありました。臨床の方は、今までの勉強で話したり聴いたりするのにある程度慣れていらっしゃるし、元々聴き上手が多いのかもしれません。
そういうわけで、次週は、2.5分間カウンセリングにして、もう、悩みを(話せる範囲で)話したい人は、話してもいいことにします。、

2009年10月9日(金)
第4回
今日は、引き続き、非言語コミュニケーションの伝わり方の実習です。クライエントさんの表情を汲み取って、クライエントさんが感じていそうな感情を伝え返す実習をしました。
そして、カウンセラー側として聴く態度を、ノンバーバルコミュニケーションで伝える実習をしました。否定的な気持ちのほうが伝えやすくて、受容といった肯定的な気持ちはなかなか、表現が難しい、という感想がけっこうありましたが、それは、真実のような気がします。

そして初めて、言葉を使って応答してよいという実習で、2分間、聴き手−話し手の役割で、話していただきました。
2009年10月2日(金)
第3回

これからしばらく、言葉を使わないで相手を感じる、見守るといった非言語のワークが続きます。水泳で言えば、「浮き」でしょうか。

最初にやった練習は、「ペーシング」と言って、相手に呼吸を合わせるワークでした。呼吸を合わせる側としては、人と自分とでは全然呼吸が違って驚いたとか、相手の呼吸を見出すのが難しかった、という感想が多かったです。人の話すペースも、呼吸と同じでだいぶ違います。相手のペースにあわせられるようになると随分いいです。
一方、呼吸を合わせられる側の体験では、落ち着いていられたという体験が多かったですが、中には、あわせられているんだと意識して苦しかったという感想もありました。どれも、カウンセリングそのものに対して、出て来る可能性のある感想です。


その後、「サイレント・リスニング」と題して、沈黙して心の中で寄り添いながら(応援しながら)そばにいる、という実習をしました。中には、考え事がどんなふうになっていったか、相手に当てられてびっくりした」などという方々がおられて、驚きました。でも、相手の中のことが、分からなかったとしても、それはそれで良いのです。内的作業の雰囲気を伝えてくるかどうかは、クライエントさんの傾向によります。ですから、カウンセラー役としては、「どうぞ、ご自分のなさりたい作業を、なさってください。見守ってますよ」と思えば、じゅうぶんです。
また、クライエントさんがカウンセラーの存在感を感じる人か、あまり気にしない人なのかも、クライエント役の方のタイプによりますから、カウンセラー役の人が「特に存在感を感じなかった」という感想をもらったとしたら、それはそれで良いと思います。相手の方が、十分に自分の作業を出来た。ということですからね。

2009年9月25日(金)
第2回

カウンセリングをするには、人と居ながら自分の感覚を感じることができたり、人と居ながら力を抜くということができたほうがいいので、
第2回目は、武道館の柔道場で、リラクゼーションをしました。

最初に行ったのはセンタリングです。

2番目に、
ペアになってほぐしてもらったのは、残念ながらごく最近亡くなられた、竹内敏晴さんという方の考案による、竹内レッスンと言います。相手の人が硬いときは、小さな波の動きから始めていくといいですね。ゆらす方の人も力が抜けていないと、波のようにゆらゆらなりませんから、これは、力を抜くにはちょうどいい練習だと思います。
そして、「相手に届く声」という、やはり、竹内レッスンによる実習もしていただきました。
私は、自分に呼びかけられた声でなくてものべつまくなし振り返ってしまうという自分のくせに気がつきました。
次回は、通常通りの教室、S502での授業です。

2009年9月18日(金)
第1回

いよいよ始まりました、カウンセリング演習です。
第一回は、ポストカードを見たり、学内の散策で、
普段よりもゆっくり感じる −エネルギーを実感する− という実習をしました。

今日は快晴で風もちょうど良く、とても気持ちよい日だったこともあるでしょうが、
皆さんが、
草花や虫、鳥から感じる生命力、
空や風のすがすがしいさ、
空の蜘蛛の巣や、人のいないベンチから感じる不思議な何か、
コンクリートなどの無機質からも受け取れる落ち着き…
視覚、聴覚、触覚に気づきながら、十分に感じてこられたのが、よく分かりました。
見慣れたものでも、ゆっくりした時間の中で見ると、いつもとは違う感じがありますよね。
ま、中には、探検しすぎて、何を体験したか忘れたという方もおられましたが(笑)。


森川は教室で荷物番をしていましたが、感想をお読みすると、
あの30分の、学校中の精妙なエネルギーをもらった気がします。