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教職総合演習
1 紹介

 学校現場でしばしば活用される「構成型エンカウンターグループ」について知り、最終的には本を参考にしながら自分で行えるようになることを目的に演習をします。
 構成型エンカウンターグループとは、カウンセリングの理論に基づき、自己理解や他者理解、コミュニケーションの促進などを目的としてを集団で行うワークを指します。大学の図書館にも、何冊か本が入っています。
 いくつかある「教職総合演習」のコマの中で、夜間に開設されているのは私のコマだけですので、「たまたま夜間にあるから取るけど、エンカウンターって興味がない」と思う人もいるかもしれません。授業の前半で実際にエンカウンターのワークを体験していただきますから、その中で感じがつかめかると思います。実施の基本形式や留意点などについて講義もします。後半に模擬授業を行っていただきますが、そのネタは、指導案例が多く出ています。ですから難しく考えることはありません。
 エンカウンターグループは、。知っておくと使い勝手は良いものだと思います。教職以外でも、社会に出て、何か人を指導してグループでワークをしてもらうような時に、その基本的なセンスが役に立つと思われます。





2 評価
 
 指導しますから、難しいことはありません。出席が少なくて友達が行う模擬授業にあまり出なかったような人は、評価が下がります。







3 授業の記録




第12回
最終日の今日も、お三方にやっていただきました。「自己紹介ビンゴ」このエクササイズを、こういうふうにクラスのシメのワークとして使えるんだなと、私は感心いたしました。具体的には手順どおり、一人一人の自己紹介シートを、ファシリテーターが読み上げ(いかにも最後の回という雰囲気で読み上げる)、みんなで、誰の文かを当てていくのですが、それとともに、シートを紹介された人には一人ずつ、「最後にあたって、なにか一言」を言ってもらうという流れでした。やってみると、こうしてクラスの終わりになっても、まだまだお互いに知らないことがあり、「これからもお互いを知っていきたい」「これからもよろしく」という雰囲気に自然となるものでした。
次の方にやっていただいたのは、「気になる私 見方を変える」のエクササイズで、これは、「教室復帰エクササイズ」(図書文化)に載っているものです。ワークシートなど工夫されていました。友達が書いた自分の短所を長所に読み替えるというこのエクササイズは、「リフレイミング辞典」という付録がついているので、あまり創造性を働かせないで楽にできそうに見えますが、「なかなかどうして」で。辞典に載ってない短所、例えば、「汗っかき」といった身体的特徴を挙げる人もいて、それをまた、,うまいことリフレイミングしている人がいるというぐあいで、メンバー同士の会話が面白く、ツボでした。最後の方は、「なんでもバスケット」でした。ファシリテーターはこのワークを「からだを動かすものがあまりなかったので」選んだとのことで、なるほどです。これは相当盛り上がりました。出題役が最初は戸惑うだろうからと、ヒント用紙を見ながら出題してよいことになっていて、そんなふうにうまく導入してありました。だんだんみんな、問題出したい放題になっていき、最後があれで終わるとは‥(笑)、てすね、、。最後の回を笑って終わりました。






第11回
12月14日は、授業評価アンケートがあったので、授業時間を短縮してお二人の方に模擬授業をしていただきました。「人生の羅針盤を探せ」これはそのまま用いるとほとんど自由記述のようなワークシートですが、書きやすいようにサジェスチョンしておられました。ファシリテーターが各グループを回ってきて感じがよかったので、そういう意見が出ていました。もう1人の方は、「こんなときわたしは‥」のエクササイズということで、はじめてエクササイズがだぶりました。今期2回、このエクササイズをしてみたわけですが、けっこう時間がかかるエクササイズですね。25分だと、ほんの1、2項目しかグループ内ででもシェアリングできません。まあ、それだけ、グループでのお話し合いがしやすい題材なんでしょう。ファシリテーターはシェアリングしやすいようにサジェスチョンしておられました。






第10回
この回も、模擬授業を、3人の方にやっていただきました。面白いもので、後半になってきて、メンバーが話しなれてきていますから、そういうみんなの様子をみながら、やっておられます。「6つの未来像」選んだ将来像に分かれて話し合いをさせてありましたが、面白かったですね(笑)。「人生を意識しよう(感情曲線)」を選んだ方も、授業も後半だから、やや深めのものも大丈夫だろうと、2人組でやや長い時間話させたりして、自由度の高いやり方でなさっていました。そして最後の方は、「アウチでよろしく」「グー・チョキ・パーじゃんけん」「―続きをどうぞ」というエクササイズ三連発を選んでらっしゃいましたが、流れもよく考えられていて、気分の移り変わりが体験ができたと思います。

あと2回となりました。早いものです。







第9回

11月30日(火)も、3人の方に模擬授業をしていただきました。ファシリテーターはエンカウンターで理想とされる「シンプルに、分かり易く」というインストラクションができておられたとおもいます。またま、けっこう、自分を語る系のワークが続いたわけですが(「現実に必要なもの」「すごろくトーキング」「こんな時わたしは‥」)メンバーもお互いに慣れてきているから、まだまだお話ししてて大丈夫みたいな感じだったと思います。ところで、中高生向きの授業本に載っているエクササイズを参考に模擬授業をしていっているわけですが、それぞれの方が、ワークシートやこまかい部分を、クラスに合わせて変更しておられますよね。終了後に雑談していて、「ホームページを作っては」という意見がありました。その話しが出た時点では、「著作権の問題でどのみち詳しいエクササイズの手順は載せられないだろう」ということと、もう一つは、「次の年の人が、先輩の答えを見れちゃうとかえって自分の創造性を出しにくいのではないか」という懸念から、難色を示した私ですが、しかしせっかく教職の学生の視点でよく考えて作成された「大学生向きの」ワークシートですから、一回の授業で終わらせるのはもったいないのは確かです。何らかの形でHPに載せてもいいかもですね。そうすると誰か他の人にも利用していただけるかもしれません。













第8回
 11月16日(火)も、3人の方に模擬授業をしていただきました。「そうですね」「体験したことビンゴ」「二者択一」のエクササイズでしたね。今回に限りませんが、、皆さん、さすが教職というかんじで、ご自分の持ち味、やりたいことを生かした授業をなさいます。雰囲気が変わるような小道具、なるほどというようなエクササイズの改変もありますね。
 最初に緊張しておられて、だんだん落ち着いてこられる方がおられるのは、よく分かりますけど、逆に、最初にテンポよくやってあって、うまく行ってないわけじゃないのに、だんだんと緊張が表に出る方々もおられるものですね。もしかしたら、エクササイズの導入は、計画通りできるからいいけれど、シェアリングはどんな感想が出てくるか分からないから、どうふるまうかのシナリオが立てられないということで、緊張するのでしょうかね?。
 実際、エンカウンターに慣れていても、シェアリングは、どんな意見が出てくるのだろう、この人に当てていいかなと、緊張感があるものです。でも、もし自発的に感想を言ってくれる人がいなくても、「当ててくれたら話すんだけどな」と意見を内側に持っている人は多いです。また、もしシェアリングで否定的な感想が出ても、「なるほど」とそのままお聞きになっておけばいいことで、そのような感想も言えた人と、そのような自由な場を作ることができた自分を評価なさっていいことです。
 模擬授業に入る前の私の授業で、シェアリングのやり方をあまり十分に説明できていなかったのかもしれませんね。

 次週は勤労感謝の日でお休みですね。11月30日も、3人の方に模擬講義をしていただきます。








第7回
11月9日の第7回は、3人の方に模擬授業をやっていただいたので、時間が間に合うか個人的には心配でしたが、なんとかなりましたね。お三方に選んでやっていただいたのは、それぞれ「人間コピー」、「ペアで作るチェーンストーリー」、「私の通学路」のエクササイズでした。

皆さんの模擬授業を見たり、授業終わったあとの雑談を聞いていると、「このクラスの人にはどんなエクササイズなら「ウケルか」なあ」「簡単すぎないかなあ」と、実施の仕方を、けっこう考えて工夫しておられるようです。そんなふうに対象に合わせていく皆さんの力は、今後も、いろんなところで発揮されていくだろうなあと思います。
次回も3人の方に、やっていただきます。
授業の最後の回まで模擬授業を詰めてしまっていますが、授業評価アンケートの時間を取るようにと達しが来ました。最後から2番目の回に、授業評価アンケートをしますので、その回の方が、1人、最後の回に回っていただかなくてはならなくなりました。次週その件についてお話します。








第6回
10月26日の授業で、模擬授業、はじまりました。2名の方に、やっていただきました。ファシリテーターのお人柄、雰囲気が出ていて、よかったと思います。
お二方がそれぞれ選んでいただいた「4つのコーナー」いろいろと展開できそうな、使い勝手がよいエクササイズを教えていただいたと思います。「こんな時わたしは‥」なかなか深いエクササイズの割に、やりやすいエクササイズではないかと思いました。
次週は学園祭でお休み。次の週からは3人の方に、やっていただきますから、時間が多少心配ですが、ショートホームルームぐらいのつもりで、やってみましょう。







第5回
10月19日(火)は、引き続きテーマ選びをしていただき、20:20から模擬授業の枠決めをしました。
来週から、19人皆さんの、模擬授業を楽しみにしています。
本の半分は図書館のもので、図書館に返却しました。残りの半分は私のもので、私の研究室にありますから、まだテーマを決めていない人は、図書館か私の部屋で本を見ていただければと思います。
第4回
10月12日は、各自、本を何冊も見ながら模擬授業のエクササイズを選んでいただきました。
単にやり易いからという理由だけでなく、やってみたいもの、関心があるテーマを選んでいただいているように見受けられました。
ゲーム性の高いもの、生き方や夢を見つめるもの、人との違いを楽しむもの、いろいろなエクササイズを選んでいただいているので、体験する側としても面白くなるのではないかと思います。
次回、引き続きエクササイズ選びを続け、20:20頃から、どなたが何日に模擬授業を行うかという枠決めを行います。






第3回
10月5日(火)は、ちょっと深めのワークということで、「自分を支えてくれているもの」をやってみましたが、いかがだったでしょうね。
こんな感じのもあるんだな、ということがつかめていただけたのではないかと思います。
講義として、ファシリテーターの役割について話をさせていただきました。乗れないメンバーを無理やり乗せようとするのではなく、その人ができる居方を受け容れていけたら、といった話です。
後半は、模擬授業のテーマ選びを始めました。
テーマ選びは授業中にやらずに図書館などで各自見てもらえばいいのではという話もあるかもしれませんが、図書館に人数分の本がありませんで、借り出されると他の人が借りれませんからね。私の研究室の本を足して、20何冊の本、これをめくっていただいて、授業中にテーマを決めていただきます。
今後は下に書いたスケジュールで行きます。
模擬授業の日程決め(誰が何日に模擬授業をするか)は、10月19日にしましょう。この日にちは固定にしましょう。
そして、テーマ選びに、もし、時間が足りない人が多かった場合は、11月9日にもテーマ選びの時間を取って、11月16日から模擬授業ということにしましょう。



第2回

9月28日、2回目の授業でした。
「ペアの相手は?」「ポジティブしりとり」「大きな木」と、エクササイズをやりました。
お話ししたことで、覚えておいていただきけたらなあと思うことは、
☆いろいろなシャッフルの方法を使って、日頃話さない人達と接する機会を作れること
☆グループでのシェアリングのさせ方について
(こまめに、誰々から順に何分ずつ(何秒ずつ)と回していき、あらかじめ指定した時間枠は変更しない)
、というあたりです。
模擬授業はやはり、グループではなくて一人一人行っていただくことにしました。
今後の計画(テーマ選びにどれくらい時間がかかりそうかで、日程は変更します。)
10月5日  エクササイズ1つ(又は講義)、各自テーマ選び開始
10月12日 各自テーマ選び
10月19日 各自テーマ選び、模擬授業日程決め
10月26日 模擬授業3名
11月9日  模擬授業3名
11月16日 模擬授業3名
11月30日 模擬授業2名
12月7日  模擬授業2名
12月14日 模擬授業2名
12月21日 模擬授業2名




第一回

教職総合演習、今年は17名みたいですね。皆さん、よろしくお願いします。
来週は21:00までやりますからね。
自己紹介関係のエクササイズをやってみましたが、やっぱエクササイズは楽しいね、というか少なくとも私は楽しかったです。
それぞれの方の雰囲気、個性、やっぱりおもしろいです。
今日、私はエクササイズに入ってしまいましたが、普通これは、40人学級でやることを考えたら教師は、エクササイズ中のみんなの様子を見るので精一杯だから、エクササイズそのものには入りませんよね。
今日はつい、自分もかたって(博多弁で仲間に入るという意味)やってしまいました。
これじゃ見本になりませんわね。次週はかたらずにやってみようと思います。
模擬授業をどうしようかなあ。1人1人やるほうがたぶんやりやすいと思うから
そうしてもらおうかな‥少し、一人一人の持ち時間が短くなりますけどね‥。


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