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住宅の平面計画の手法

建築都市工学部 住居・インテリア学科
学びのキーワード
  • 住宅
  • 動線
  • ゾーンニング
  • 平面計画

講義ポイント①

住宅の平面計画

住宅を計画する場合、敷地との関係や周辺環境、住まい手の住要求など、様々な条件を勘案しなければなりません。必要とされる諸室についても、それぞれの室が持っている機能や性格を読み取りながら、組織化し、ひとつの住宅としてまとめることが求められます。やみくもに室を並べるのではなく、使いやすさを考え、関係の深い室を近くに配置するなどの配慮が必要になってくるわけです。こうした条件を整理し、住宅の平面をまとめる際には、「ゾーンプランニング」と「動線によるプラニング」が、有効な手法といえます。今回の授業では具体的な平面図を示しながら、その手法について解説しています。

講義ポイント②

ゾーンプランニング

「ゾーンプランニング」は、それぞれの室が持っている機能や性格を読み取り、共通あるいは類似した機能や性格を持つ室どうしを一つのグループとしてまとめ、その後、各グループの性格に応じて、それぞれが必要とする条件を満足する位置に配置する方法です。もっとも重要な点は、敷地との関係を考えながら計画を行うことです。まずは敷地環境を確認し、日当たりや隣接する建物からの視線などを把握します。そのうえで、採光やプライバシーなどを考え、南側に配置したい室や北側でも構わない室、道路からのアプローチなど、いずれの条件も満足できるようゾーニングを行っていきます。

講義ポイント③

動線によるプランニング

動線とは「人」や「もの 」などが移動する軌跡のことです。居住者の生活行為と使用する家具・物品は、時間の経過とともに住戸内の室を次から次へと移動していきます。こうした室を移動する「人」と「もの」の様子に注目し、その移動が円滑に行えるように、室の結合関係にしたがい住宅平面をまとめる方法が動線によるプランニングです。動線がスムーズになると、使いやすい住宅になります。このように、動線を意識しながらゾーニングを行うと、住宅の平面計画はうまくまとまります。

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建築都市工学部 住居・インテリア学科

松野尾 仁美 先生
専門:居住ライフスタイル
  • 講義内容がめざすSDGs