アドミッション・ポリシーの解説Admission Policy

芸術学部 芸術表現学科

学科の専門(教育研究)と社会背景(問題)との関係

ウィルスという眼に見えない、とらえどころのない何かによって、私たちの生活や考え方さえは、大きく変化しました。私たちの世界は、これからも常に予測できない局面に出会うでしょう。それは誰にもわからない未知の世界です。これまでの考え方が通用しない、多くの問題が私たちの前に立ちはだかります。そのたびに「芸術」の必要性が、より大きくなります。既存の方法や考え方では太刀打ちできなかった未踏の問いを「アート思考」によって解決する。それは、複雑化・多様化する予測困難な世界で、よりよい未来を選択する手段として、今、さまざまな分野から期待を寄せられています。一方で、人が「美」に触れる価値は、大学の4年間で終わることはありません。大学の学びが皆さんの土台となり、生涯にわたって人生を豊かにしてくれることでしょう。ですから皆さんには、本物の「美」に触れる機会を、日頃から持ち続けて欲しいと思います。それは審美力や造形表現力を養うことと同時に、その楽しさやおもしろさ、そして本当の「感動」を知る機会となるのです。

アドミッション・ポリシー

芸術表現学科は次の能力資質を持った人を積極的に受け入れる

  • 1.絵画・立体造形・メディア芸術分野に興味があり、創作意欲のある人
  • 2.伝統的な技法から先端的な技術まで、好奇心を持って幅広く探求する人
  • 3.自由で豊かな発想と論理的な思考能力を持っている人
  • 4.芸術表現の分野に意欲的に挑戦しアーティスト、クリエイター、教育・研究者を目指す人

解説

  • 知識・技能
    「何を理解できるのか、何ができるのか」

    高等学校の教育内容を幅広く学習しており、絵画・立体造形・メディア芸術分野を学ぶために十分な基礎力を有している人

  • 思考力・判断力・表現力
    「理解していること・できることをどう使うか」

    芸術表現学科で得た高度な表現技術と表現技法や、芸術性・実用性について、多面的に考察できる能力等を実生活の様々な場面に活用したり、様々な課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力を有している人

解説
  • 主体性
    「学びに向かう力・人間性等の涵養」

    芸術表現学科への進学・学修意欲を持ち、本学で身に付けた伝統的な技法から先端的な技術まで、好奇心を持って幅広く探求する力を将来のキャリアにつなげるビジョンを持ち、主体的に行動できる人

高等学校段階までに培ってほしい力

芸術表現学科は「絵画専攻」「立体造形専攻」「メディア芸術専攻」の3専攻からなり、歴史に培われたファイン・アートと、先端的なメディア芸術の分野が1つの学科となっている、大変ユニークな学科です。大学では、芸術を表現するということが、伝統や先端技術には垣根がないということを知るでしょう。広い視野と深い洞察力で、本質つまり本物を追究しながら「今」を築いていこうとする人を、芸術表現学科では求めています。そのため高校では「芸術」の授業だけではなく、全ての科目に興味や関心を持ってください。「国語」「数学」「理科」「社会」そして「外国語」の中には、実は表現のアイディアが無尽蔵に詰まっていいます。芸術は、全ての学びの頂点にあるのです。「学ぶ」ことと「表現」をすることに違いはありません。また、いろいろ異なったな意見を聞き、よく話ができることも大切なことです。それは芸術を表現する人にとって、必ず大きな糧となるはずです。なぜなら、広い視野と深い洞察力は「対話」によって育まれるからです。

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